友人のお誘いで初めて浮世絵の美術館、太田記念美術館に行って参りました。

 表参道のにぎやかな通りから、ちょいと入ったところにあるのですね。

 今回の企画展は猫百景。国芳一門の猫づくしという次第で、花魁と猫、庶民と猫、マンガチックな猫とネズミの合戦、猫が主催する地獄にひれ伏す鼠、などなど、いかに猫が人々の生活と身近にあったかというのが分かります。

 かわいい猫もいますが、やせてカリッとした猫もいるし、化け猫、踊る猫など、まぁ、色々な猫、猫、猫。

 国芳というのは、面白い金魚の図柄なども描いている人で(私は金魚柄も結構好きなので、上野の博物館で國芳のぷくぷく金魚と勝手に名前をつけた金魚の図柄の絵葉書を買った事があります)、動物好きだったのでしょうね。

 とりわけ猫が好きで、猫を沢山飼っていたそうです。

 私自身、性格的なものは犬が好きなんですが(猫の気ままに嫉妬して?!(笑))、造形的に惹かれるのは猫なのです。

 場所柄とテーマから、結構外国の方も見に来ていました。

 浮世絵って、大上段に構えた所が無くて、肩の凝らない楽しい展示ですね。多重猫で化け猫を描くなどのからくりも面白いですし、間違い探し的な、2枚の絵で、ちょっとずつ変えているものなどもあって、面白かったです。
続きを読む