eefa70a8.jpg 友人のお誘いで有楽町イトシアの中にあるテアトル系のミニシアター、ヒューマントラストシネマ有楽町で映画「ゲゲゲの女房」を見ました。

 テレビの爽やか向井君が演じた水木しげるさんよりもクドカンの水木さんの方が実物に近いと言う評価は訊いていましたが、テレビでは明るく朗らかで理想の妻だった布枝さんより、もしかすると、こちらの暗い布枝さんの方が当時の実態に近いのかな〜と思いました。

テレビでも頭に来た布枝さんの言動、たまには激しくなる事も有りましたが、何しろ放映時間が15分弱×週5日×半年の間に起きると、それ以外のいい人しみじみエピソードの比重が俄然大きく、暗く厳しい部分は薄くなります。

二時間の映画では貧乏で、話に聞いていたのと全然違う、ぶっちゃけ詐欺やんか!と言いたいような結婚生活での辛さが沁み出ます。

 とはいえ、戦中の心身の傷を負いながら、だからこその突き抜けた楽天性を持つだんな様を信じて生きていこうと言う変化はギュッと凝縮されて分かりやすかったです。

何でこの時代にこの建物が建ってるの? 背景の車の型式も設定よりも新しすぎ!餓死したにしてはふっくらし過ぎの俳優さん、などなどのツッコミどころは有りましたが、欲張らずに成功後を描かず、今まさに成功する直前までを二時間で描き、散漫になるのを防いだ佳作でした。

テレビ版で活躍(?)した点々のアシスタントの菅ちゃんは講談社の編集者で(但しテレビ版の颯爽さはなく、やっぱり菅ちゃんのオドオドバージョン(笑))、質屋のご主人は妖怪役で出演されてました。

友人は早く戻らなくてはなので、映画の前にベトナム料理を食べておきまして、見終わってから私はちょっと有楽町〜銀座を歩きました。

今月末に閉店してしまう西武の売り切りセールを覗いて見ましたが…………セール価格ですら、私の出せる最高価格に近く、元々銀座の柄ではなかった自分ですが、もはや地元の駅前スーパーが身の丈に合うようになっているのをしっかり再確認しました。

プランタンの店外のワゴンのファンシー系文具セールで花柄一筆箋とクリスマスカード三枚、伊東屋本店でクリスマスカード五枚と言うのが、私が出来るクリスマスデコレーションに彩られた銀座でのお買い物で有りました。

 物より眼福だいっ!!

画像は銀座四丁目交差点そばのミキモトの前のツリーです。