雑草と言う名前の植物はない、と言うのは有川浩さんの「植物図鑑」でしたっけ?
雨の合間に某社宅のフェンス越しに雑草が花を咲かせていました。
小さな花がかわいらしい蔓草はヘクソカズラでしょう。気の毒な名前ですが、すごいニオイらしいです。
友人たちとの軽食にカフェに行く前なので、さすがにそれを確かめる勇気は湧きませんでした。
ニラみたいな長い葉にレースみたいな繊細な花を付けているのはハナニラでしょうか?
ヘクソカズラほど確信が持てません。
この他に、もともとは誰かが植えたのかな?と思われるミント系の草、グランドカバー向けの肉厚な低草なども顔を覗かせていました。
名前が分かると自分の心が相手に捕まってしまうと言っていたのはゲド戦記でしたでしょうか?
なるほど、名前が分かると、見知らぬ雑草ではなくて、ぐっと近づいた気がします。
私がやたらとものの名前を覚えたがるのは、そのものの本質をつかむ力を手にする為で、だから、名前を覚えてしまうと何だか嬉しく、知らないとどことなく不安なんだ、と遅まきながら気がつきました。