花嫁ごりょうは何故泣くのだろう・・・という歌。
私が子どもの頃、懐メロ童話風にラジオなどで流れてくる事がありました。

風情がある曲なんだけど、戦前に作られた曲で
和調であるために、旋律がスコ〜ンと抜けない感じのする
物が結構ある系譜で(たとえば、ひな祭りなども、
今日は楽しいひな祭りと言いつつ、今風の抜け抜けな
明るさではない)しかも、女の子の憧れるはずの
金襴緞子の花嫁さんが泣いているという訳で
何とも陰鬱な歌なのであった。

今なら、親元を離れての不安とか、
今とは大違い、結婚するまで男女交際なども
せずに、見知らぬ状態の男の家に嫁ぐからかなぁ、
などと考えたりしたかも知れないが、
子どもの私は「嫁いびりが待っている、不幸が待っている
結婚生活を暗示」している曲だと思っていた。

なんとまぁかわいげのない子どもだったんざましょ。

年末年始、そういう、結婚とは相手次第で
女は耐えるばかり、でも、結婚しなくちゃ
食べていけない、後ろ指をさされる、
という時代に育った高齢世代と
付き合っていて、ふと思い出してしまった。

(さりとて、未だ、結婚とは女性にしわ寄せが多い
もののようだが)