長男めがプリペイド携帯を買いに行ったのだが、親権者同意書だけではダメといわれたとか。そこまでは分かる。だが、親の顔写真の分かる免許かパスポートをと言われて困った。
 パスポートはとうに有効期限切れ。免許をそそっかしい長男に渡すのはコワイ。大体、全く運転しないという保証がない中、免許証不携帯の事実をこしらえるのはイヤだ。

 そこで、1ヶ月以内に更新した前の免許を持たせたのだが、見事にNOをくらった。で、長男が売り場の女の子と変わったのだが、ヴォーダフォンの規則ですからの一点張り。まぁ、そこまでは許せるとして「公的書類は住民票の写しでもいいの?」というと「それは公的書類とは言えない」と言い張るので、段々切れてきた。結局「保険証でも良い」と言うので「では、今、そちらにFAXで送っても良いか?」というと、これもダメ。

 要は通話相手は親と分かっていて(本人が目の前にいて、学校の身分証明書を差し出してる訳で)更新前のものとはいえ免許証の文字を見れば、親権者同意書と同じ名前が書かれていようがなんだろうが、とにかく杓子定規にダメダメを言う訳。

 彼女としてはうっかりした事をして首になったらという思いもあるのだろうけれど、真実を確認するのではなく、あくまでも書類の上の正確さにこだわる杓子定規さを貫く通信会社の石頭に猛烈に腹が立ってきた。そして、こんな面倒な確認が必要になるような事態を引き起こした振り込め詐欺などを行ったバカユーザーどもに対して一番に・・・。

 プリペイド契約の電話は稼ぎのない未成年にこそ便利なものなのである。ところで、その未成年の多くは、親の同意を得るところまでは我慢出来ても、親名義の電話を借りるのはイヤだったりする。しかも、親と一緒の外出も我慢ならない・・・と来るのに、実態は未成年の契約にはおそろしく高いハードルが待ち受けている訳で。まぁ、高いハードルを設け、嫌気がさすのなら、それはそれでかまわんというほど、採算に合わないサービスなんだろうけれどね。

 納得行かないので、ヴォーダのサービスセンターに電話したら、青い声の兄ちゃんが出て来て、ほぼ同じように杓子定規な事を言った。ところで、売り場の姉ちゃんは「保険証があれば」と言ったが、兄ちゃんは「顔写真のない保険証の場合は住民票も添えないとダメです」と来た。売り場と言うこと違うじゃんかぁ。では、姉ちゃんの話を真に受けて、保険証だけを持って息子がもういちど行った暁にはまた無駄足ということで、私が息子から、バカ、アホ、マヌケとまた責められるって訳か。聞いておいて良かったぜぃ!

 実情無視、利用者軽視のマニュアル通り、杓子定規が大手をふるって跋扈する嫌な世の中になっちまった。何もなあなあで全く事実と異なる嘘を通せと言ってるのではない、ほんの少し想像力と思いやりがあれば良い事も、NONONO。

 こういう工夫も知恵もない事がまかり通るのってどうかと思うよ。今までの人生では、だけど、この手の杓子定規を貫き通そうとする組織って、先が長くない。あるいはもっと機転の利く組織に取って変わられる。健全な世の中ならそうなんだけど、今からはどうなんだろう・・・心配だ。



・・・・ところで、どうも私はやはり○年期障害っぽいな。やたらと切れやすくなっている。特にこの手の理不尽に対しては灯油にマッチを投げ込んだみたいになるぞ。

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