が、恩師が今年春先に亡くなり、お宅に呼んでご馳走してくださったりした奥様とお目にかかる機会も、もしかすると今回が最後かも知れないと思い、その仲良しの友人と相談して埋葬式のみ出席する事にした。その後、礼拝、夕食会と続くのだが、時間も体力もとてももたないので無理だねというのは、友人も私と共通意見だった。

　先ず最初に表参道でランチタイム。中華だけど、大丈夫かなと心配だった。何せ、一昨日の晩、風呂に入ってびえ〜〜〜！という状態。ジベルバラという蕁麻疹のこまごまとしたようなのが太ももからひざ下まで大発生していたのだ。10年くらい前に出た時もやはり体調の悪い時だった。ホント、体が毒出ししてるみたいで、ギトギト系なら無理だなと思ったけれど、おかゆがあってよかった！

　ゆ〜っくり過ごして、集合地に向かうと、久しぶりの同学年男子に会う。いや〜、おっさんになってる（って事はこっちもしっかりおばさん化して彼の目に映ってるだろう）。しかし、昔より人当たりよくなってるし、中年男性には珍しく、昔よりスリムになってるよ。

　こ、これは誰だ？状態はよく聞くとおり元男子に圧倒的に多い。何せ膨張というか変形してるお方が圧倒的に多い。元女子は化粧やら何やらである程度状態をキープしてるから、「これ誰？」は一人もいなかった。まぁ、多少膨張なさっている方もいたが、一人見事に「と、時がとまってるぅ」という先輩有。

　全日本の学生ダンス選手権で優勝もしたというだけあって、立ち姿勢がすごくきれい。付属から来たお嬢様なので、着ている服もすごく物がいいのが分かる。学生時代から結構マットにしっかり化粧している人だったけど、シミ一つない顔なんて、ん十年前のまんま。すごい高いあるいはいい化粧品を使ってるんだろうなぁと想像。ハイヒールを履いてスックと立っている彼女。何か、昔私の方が背高くなかった？　ひょっとしてあたし縮んだかも？と大いに焦ったよ。

　青山霊園には知る人ぞ知る外人墓地がある。横浜のそれよりはずっと小規模だが、例えば、水道の父パーマーや、アメリカに帰化した初の日本人、ジョセフ・ヒコなども埋葬されているとの事。都会のど真ん中である事を忘れさせるような緑に囲まれた美しい墓所である。

　そこに日本に縁のあった方たちの分骨が出来るお墓があって、恩師の遺灰がそこに埋葬された。賛美歌、頌栄、祈祷等。司式を行った牧師も日本語が堪能なアメリカ人宣教師。思い出を語った元宣教師もアメリカ人。日本人の奥様が涙ながらに感謝のご挨拶をされ、厳かな中にも明るい式が無事に終わった。絶好の式典日和だったのも、恩師のお人柄ゆえなのだろうなぁと思う。

　友人と「先生にお詫びが言えたね」と話す。ホント、私はいい生徒ではなかったと思うし、ご無沙汰はしてしまうし・・・。

　帰り元男子学生と3人でちょこっとお茶してから帰途に着いた。ゆっくり話す時間もなかったけれど、懐かしい人々のお顔を見ることが出来て良かった。


　さぁ、明日から、真面目に宿題、もとい仕事やろっと！

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