先々週の「生活ほっとモーニング」で女優の香川京子さんのインタビューを放映。その時紹介された「赤い鯨と白い蛇」を見たくて、検索したら、市内のマイナー映画上映専門館で上映していると分かり、水曜レディスデー狙いで行ってまいりました。
 実は先週金曜に「筆子・その愛」を見に行った藤沢オデヲン、こぶりだけどいい映画館なのですが、シネコン等に客足を奪われ、なんと月末で閉館なんですって。グッドタイミングに行ったとも言えるけれど、なんとも寂しい気分になりました。

 今日行ったシネマ・ジャック&ベティも一度閉鎖したのを確か何とか再開したような記憶があります。ほぼ向かいにある日劇は掲示板に古びてビリビリになったかつての上映作品のポスターが貼られ、西部劇のうらぶれ酒場のようにドアも中に向かって押し開かれて荒れてる感じで「感謝デー。皆様を招待します」という張り紙が貼ってあり、取り壊し前の最後のひとときを持つようです。

 シネコンでは興行収入の大きさを競う、お金を掛けた話題作、超大作ばかりで、佳品と呼ぶのに相応しい作品の上映は殆どない事を思うと、こぶりな映画館には是非存続して欲しいと思うのです。

 「赤い鯨と白い蛇」は台詞のある登場人物が5人の女性だけという映画ですが、映像の美しさや、説明過剰ではなく、激しく主張の形を取らず、強く深く反戦を訴えている事等、美しい、それこそ今言うと、安っぽくペラペラに聞こえかねないですが、品格のある映画で、行ってよかった!と思いました。

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