今日は五月らしいお天気。平凡な表現だと汗ばむ陽気といいそうだが、実は我が家の界わいは結構風通しがよくて、沿道清掃がなかったら、そんなに汗ばまなかったかと思う。

 草むしりした後の涼風が通る場所でのおしゃべりが快適で、午後からお出かけしようかという事になる。
 今日のお出かけ先は県立金沢文庫である。東日本の正倉院は大げさだろうけど(子ども時代、南関東で育った方は、口の両端に指を突っ込んで「金沢文庫」という遊びをしたかも知れませんねぇ(笑))、貴重な文献等がある。しかし、時の権力者が適宜持ち出しちゃったというあたりは、正倉院と同じ。

 今回の目玉は全国に5件(像の数としては11と解説してあったような)しかないと言う運慶の6件目の作と分かったという小さな大威徳明王像であります。

 興福寺の阿修羅像のように正面、左右と3面あったはずのお顔は向かって左側が破損してなかったり、ミロのビーナスのように腕がなかったり、ちょっと痛々しい部分もあるのですが、小品ながら迫力あるお顔や質感は運慶作と言われて、なるほどね、とうなずかされるものがあります。

 この他にもいくつか仏像が展示されており、意外な事に脇机のような地味なものが重要文化財だったり、素人がみるとさっぱり読めない建築図面が重要文化財だったり・・・とこじんまりした中にも見所のある展示でした。

 色々な寺社を回って仏像を拝観するのが1番とは思いますが、季節によっては混みあっていたりしますから、例えば京博こと京都国立博物館とか(多分、奈良も同様ではと想像しますが)、今回の金沢文庫のように仏像を集めている展示で拝見するのもなかなか良いと私は思います。

 博物館の後は館内併設のこじんまりしたともしびショップ(神奈川では福祉系ショップを「ともしび」ブランドで統一。ライバル(?)の横浜市では「ふれあい」ですね)の喫茶で、ケーキセット400円なり〜を楽しんで来ました。スポンジケーキみたいな焼き菓子とアイスティー等飲み物で400円なり〜は嬉しいお値段であります。

・・・と最近、お役所系のお得企画を楽しむお友達と甲斐小泉なのでした。

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