おおあまのおうじ言えば、世間的には大海人皇子、後の天武天皇であるが、我家的には大甘王子と書くのです。
 そう、これは長男が赤ちゃんの時につけたニックネームの一つ。何せ、首がすわる頃になったら、もぉ全身愛嬌の塊。実に甘えん坊な赤ん坊だったのです。その甘えん坊は年を経ても変わらず、下宿生活を送るにあたって、ますますグレードアップしている気すらします(汗)。

 具体的には、普段はうんともすんとも言わないのに、頼みごとがある時だけ電話を掛けてきます。大体、母ちゃんが代理人カードで長男への仕送り用口座の残高を見て「むむっ!」と思うと、一日二日くらいで必ず電話がありますね。

 でも、今回は意表をついた電話でした。理由は「抽選で○○(聞いた事ない外タレ)のコンサートが当たって、ヨコハマの友達の分と2枚チケット代がない」であります。「お願い、仕送りの額を削っていいから」と言われて、しゃ〜ないと散歩を兼ねて郵便局へ行きました(どうしても、ゆうちょ銀行とは言えない私)。

 私の行動を見てて、夫は「甘いね」と言いますが、それって、自分も甘くされて来てるのに何を言うのという感じ。同年代の人の中ではかなり恵まれたほうではないでしょうかねぇ。

 私の方は学生時代がかなりギリギリの生活で、自宅から通学でしたが、小遣いの額も少なく、色々なイベントへの参加等が出来る状態ではありませんでした。門限等も厳しく、元々もてないタイプだったのが、いっその事、恋愛と縁遠くなったと、密かにうらんでもいるくらいです(涙)。

 んなもんだから、ついつい長男には甘くなるのよね〜。せっかくの学生時代なんだから楽しんで欲しいと。社会人になったら、今は昔と逆にかなりきついはずだから(私の場合、はっきり言って学生時代よりOL時代の方がーきつい、苦しいこともあったけれど、相対的に楽しかったように思います)、今青春しなよねと。

 これを甘いといわれるけれど、しょうがないよね〜。時々は「めっ!」と言いますし「母ちゃんはバイトしたお金を貯めて免許も自腹、ホームステイも殆ど自腹だったんだわいっ!」と説教しますけど。

 まぁ、バブルの崩れかけの頃、無駄遣いをせず、まだ金利が有利な学資保険を掛けておいたという事もあって、袖が振れちゃうのよね〜。ない袖は振れないという親の状況を見て、我慢我慢だった私にしては、羨ましいことでもある一方、まぁ、幸せなんだよねとも思う訳です。

 大甘の王子が大甘でいられるのも今のうちです。基本のにこちゃんマンの甘えん坊な性格は多分、一生モノでしょうけれど、人生設計はこれからきっちりと、辛口で行ってもらいたいものです。

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