昨日お目にかかった年長の方から伺った話。

 彼女が通う習い事の先生から「普通なら1万円する健康食品を、一口25万円出資したら千円で買える。特別な3万人だけの条件で、5年経ったら配当金も貰える」と誘われたそうだ。

 その先生は彼女にど〜っさりサプリメントやドリンクを試供品として下さったが、とりあえずはお断りして来たと言う。

 いやはやお断りされて良かったと思いませんか。
 他の話をしながらだったので、詳細な内容は聞き漏らしもありましたが、習い事の先生の言葉として断片的に出てきた言葉。詐欺事件となった円天とかなり似ている。

 特別な○○人。出資すると割安。円天同様「ずっと減らない」というような意味合いの事も言われたようで。

 その先生自体が損をされている気配はなく、そこそこリッチで優雅なおマダムをされているそうで、全く悪気はない様子で「いいもの」を勧めてあげているのだ、というニュアンスだったようだ。

・・・というあたりも詐欺的商法に共通する。最初から詐欺ろうと思っての誘いには人は身構えるが、洗脳されてしまった人の勧め、それも、ちょっと尊敬する人や、断りきれない間柄の人の勧めには油断するし、断りづらい。円天の被害者の中には近所の親切な人からの勧めやら親戚の勧めで加入した人もいるらしい。

 その先生にとって、一口25万円を家族の人数分払っても、大した痛みはないだろうし、仲介人としてシステムも美味しい汁を吸わせている可能性が大。でも、健康に不安があって、しかも手元のお金をやりくりしながら暮らしていかなくてはいけない人にとっては、深刻な被害となるだろうと思う。

 こういうアブナイ話。習い事や親戚づきあい、近所付き合いの中で、時々のっそりと顔を出します。どうぞ御用心くださいませ。

(って時に「私はケチなの」を披瀝しておくと、断りやすくなります。いい人と思われたい、ケチと思われたくないと言う心につけこまれるケース多いようです。ただ、敵が悪辣な場合、節約になるから、という手で攻め込むことも考えられますから、付け入る隙を与えないためには「興味ありません」が良いでしょうね。それで相手がブイッとしたら、そこが縁の切れ目。良かったわ〜と思いましょう。)

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