昨日お会いした母の親友の姪御さんご夫妻が故郷の農家に嫁いだ娘さんのところで作ったお米等をお持ちくださりありがたい。加えて、近所の博物館の入場券もいただいてしまった。(ご夫妻は故郷から遠路はるばる八ヶ岳を訪問。祖母や父、それに兄夫婦と会ってもくださったとの事、本当にありがたい)

 そこで、早速! 近所の友達に今日か明日、散歩しない?と誘ったところ「今日が良い」との事で、午後、睡魔を振り払って出掛けました。いや〜、展示を見終わっての散策時、緑なすお池の周囲を彩る黄色い菖蒲の初夏らしいこと。実に爽やかで、いついつまでもい続けたいくらいでしたけれど・・・そこは主婦の悲しさでありまして、夕飯の支度があるので、切り上げましたよ。

2008MAY18 阿字が池と黄色い菖蒲
 話が前後しましたが、博物館のただいまの展示テーマは曼荼羅。加えて特別展示として、市内古刹の弘明寺の十一面観音様もお越しでございます。

 昨日、国立博物館(上野)で開催の薬師寺展を見にいった友人が「待ち時間70分」とメールをくれたのを思うと、本当に楽々見られるのが嬉しいのでありますが、でも、国宝はなかったけれど、十一面観音像もそうだけれど、重要文化財が結構沢山ありました。

 私が特にいいなぁと思ったのは、お寺のいわば手描きマニュアルみたいな巻き物(なんちゅう、表現だぁ。(-_-)/~~~ピシー!ピシー!<ぢぶん)に描かれていた曼荼羅の絵。

 曼荼羅なんたらこんな風に書かなくちゃって感じらしいのですが、展示品の完成した曼荼羅もいいけれど、筆遣いがのびのびしていて、「頑張りましたっ!」という力みがなくて、ほのぼのした雰囲気なんです。

 これが今ならコンピューターで正確に描き、しかもコピーやら何やらで同じものをいくつも作るでしょうから、誰が作ったかという個性が現れない「マニュアル」となると思うのですが、書き手、描き手の個性が現れており、字も絵もそれぞれ少しずつ違って「ああ、この絵を描いた人は性格穏やかだったのでは?」と想像できたり「この絵はちょっと哀しそうな顔だよ。何か哀しいことがあったのかなぁ?」なんて思ったり、作った人はとっくにいなくなっているのに作品が残る・・だから、人は物を作りたいんだなぁと思ってみたり・・・

 そして、面白いなぁと思ったのは、多分、小中学生向けの解説なんだろうと思いますが、現代の学芸員さんの説明文。手描きですが、展示品の流麗な字、あるいは真面目な字とはまるで違って、うちの息子が書いたんかい?というような今風の角ばった、けれども基本は丸文字。そしてイラストが良いです。

 曼荼羅の種類が色々あり「お金、儲けたい」「あの人と仲良くなりたい」「災害ありませんように」「あいつをぶっ飛ばしてやるぅ!」という4種をラフに書いた曼荼羅の前の蛙の台詞で現していて、笑えました。特に、あいつをぶっ飛ばしてやるぅの調伏系は「私も欲しいぞ」と思ったりして・・・でも、連日、海外の大災害で嘆き悲しむ人たちのニュースを見ていますから、やはり基本は「災害ありませんように」だと思いました。

 こういうちょこっと気楽なアカデミックな午後、楽しいものでございます♪

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