お山から通勤割適用で、義父母宅に寄って帰宅するのには、韮崎ICに9時までに突入せねばで、早起きして出発しました。

 途中で聞いたラジオではしきりと、音楽プロデューサー小室哲哉の逮捕の報が流れていました。(実はもう少し早くに携帯画面で知りましたが)

 長者番付にも載ったことのある大物が、どうして?というところですが、恐らくは天才気質の人にある、○○バカという部類なのでしょうね。稼いだ端から使ってしまう。夜のニュースで、匿名の金融業者が「彼の才能に食いついて、奪い取ってやろうとした人間を切ることが出来なかったのだろう」と言うような事を語っていましたが、私もそんな気がします。

 常々感じていますが、テレビ番組などでお宅訪問で豪奢な生活を披露するのは、こう申し上げては失礼かも知れませんが、大概は、いわゆる成金さんたちです。本物の大金持ちというのは、そういう番組に出たがらないし、表面上は本当につましいです。成金さんというのはお金の使い方を知らないので、人に見せるための見得から豪華な生活を送り浪費してしまったり、そもそもそうやって見せびらかすために、本来好ましくない「たかり」「すがりつき」系の縁を招きよせてしまいます。

 実はとあるご縁で、某大企業の創始者のご家庭の方を存じ上げていました。小さい頃に伺ったお宅は都内某所。敷地家屋ともにかなりの広さで、中流家庭がやっとアップライトピアノを買えるかどうか、という頃に白いグランドピアノがありました。和式の汲み取りトイレが主流だった時代に、洋式トイレ(どうして、そんな事を覚えているかと言えば、どうやって使うのか分からず、粗相したからです(涙))。

 しかし! 子どもの頃からのけちんぼだった思春期の私が「あのオバチャン、ケチ」と思った位の地味さでしたね。庶民である我が家の前で現す顔は、ちょっとお間抜けなオバチャンであり、決して、ブランド物で身を飾ったり、きらびやかなそぶり、気取った顔はなさっていませんでした(でも、多分、出るところに出たら全然違う顔をされたのでしょうね)。

 また、そういう成金系ではない方(一代で富を築いた方でも、地道で、コツコツとというタイプも含まれます)の場合、人脈にも恵まれているようです。信用に基づく、本当にお得な話がそういうところに吸い寄せられて行きますね(だから、本当の意味での人脈をもたない成金系の方は悪徳商法の「あなただけに」「あなただから」に弱い傾向があるかも知れません)。

 小室さんの場合、素晴らしい才能によって手にしたお金であり、こんな言い方をしては失礼だとは思うけれど、いわば典型的な成金。莫大な富を手にし、でも、計算高くない、本来商売上手ではなかった、そこに周囲の人脈に恵まれなかった結果が今回の事件〜逮捕ではないかと・・・それには離婚に当たっての慰謝料7億を払う事を認めざるを得なかった事が示すように、彼の側にも何らかの問題があったとは思いますが・・・。

 なんかなぁ〜ですね。勿論、被害に遭われた方はお気の毒とは思いますが、切羽詰まって、詐欺罪に問われるような事になった小室さんが痛々しい。才能のある人ですから、どこぞの何回も麻薬取締役法違反で逮捕される類の芸能人のようにはならず、逮捕されるのは、これ一発にして、償いをきっちりして、再起して欲しいものです。

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