今日は友人からいただきもののチケットで、別の友人を誘って白洲次郎と正子展に参りました。

 何だか一昨日の夜から喉が痛くて、昨日の夜は食後に飲みましょうと書いてある感冒薬を就寝前に飲んで寝たら、胃が重たいこと。

 白洲次郎はものすごくダンディ。戦前のハイソサエティの優雅な暮らし。正子は能や日本美術に造詣が深く、「夫婦は一緒に行動しないほうが良い」というつかず離れずの関係だったようだ。

 友人によると、「この人、吉田茂の懐刀として、今、すごく喧伝されてるけど、湯河原の重光葵の週末だけオープンの記念館を見たら、重光葵こそが、本当にすごい人だよ」との事。
 
 (蛇足ですが、重光葵、父の18歳くらい年上の長兄の上司だったといいますが、父の長兄、つまり私の伯父さんの奥さんという人が、とてつもないわがまま、マイペース女だったそうでして、祖母に対してひどい仕打ちをしたとかで、私が生まれる前くらいに、父たち兄弟は長兄夫婦と義絶しちゃいまして、私は一度も会ったことがありませんでしたので、話を聞くチャンスがなかったのは勿体無い事でした。この伯父さん、ドラマ化された「マリコ」のお父さん、寺崎英成とも同僚だったとか言いますけど・・・父は何も語らず、亡き母からの伝聞です。あ〜、もったいなや。)

 終戦前後には白洲夫妻も、あるいは食うや食わずの境遇だったのかも知れませんが、展示にはそういう痕跡はなにもなく、優雅だよな〜という感じでした。

 とはいえ、成金ではない故、がつがつした感じはしないし、次郎の言葉に「日本の根幹を成す中小企業に対して政府は何もしない」というようなものがあり、単なるおハイソの現実知らずではなかったようです。

 昨今、ゆゆしくも出来上がりつつある、格差社会で上の方に位置する人たちは、かつて明治時代頃、成金と揶揄された人たちに近いかも知れないなぁ〜と思いました。ノーブリスオブリージェって言葉なんて知らないんではないの?という感じ。果たして、新しい時代の「勝ち組」は何らかの文化を残せるのでしょうか。

 ってな感慨を抱いて、今年お初の外食を楽しみましたが、まぁ、デパートって、もう少し暖房設定温度を低くしたらどうなんだと思いましたよ。店員さんの薄着に合わせているでしょう。今年1番の冷え込みと言われて、戸外用に着込んだ身には全く暑過ぎ。頭がぼ〜っとしちゃう。とてもじゃないけど、冬物衣料のセールなんて見る気にもならない。友人共々、アンチ省エネな事をして、売り上げを落としていたら世話ないね〜と、ちょっと皮肉な見方をしたくもなりました。


 頭がぼ〜っとした事もあるし、夕方から冷えるというので、早期解散しました。

 帰宅後は近所の友人宅でお茶をいただきまして、楽しい二毛作の1日は終わりましたが・・・夕食後、ぞくぞくっと来る。どうも、乾燥しすぎ、暖房効かせ過ぎのデパートで、あるいは混み合う駅コンコースかどっかで風邪を貰ってきたような!?

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