年末になるとテレビ番組でも大掃除なんぞ特集するし、家庭用品売り場では洗剤のあれこれが山積み。それに、生協のチラシではお掃除グッズの類がふだんより余計目に付くようになります。

 が! が! が!

 もっと自分の手を信じてはいかが?と思う昨今です。

 私、場違いだなぁと思いながら、葉山の師匠の料理教室に行って何が1番良かったかというと、師匠は自分の手の力をすごく信じているというのを実感できた事。

 例えば、お料理の時に素手でお肉に調味料をしっかりすり込んだりして、便利道具の類にあまり頼らないのです。勿論、お道具は使っておられますが、それらはあくまでも正統派のお道具で、アイディアグッズコーナーにありそうなものは皆無と言って良いでしょう。

 そして、もうひとつはお掃除の場面。こちらは日ごろの自分の実践の中で感じている事ですが、清潔病に掛かった日本人、何でもかんでも道具を使い過ぎると思うんです。
 
  例えば、トイレの掃除ひとつとっても、先ずは使い捨てのお掃除用ペーパー。トイレ専用のモップやら掃除機の吸い込み口があったり、細かいところの汚れを落としましょうってな細い棒にスポンジをくっつけたものがあったり・・・洗面所や風呂場、台所も然り。

 もう少し自分の手を使ってはどうですか?と言いたくなります。

 雑巾を使えばいいじゃないですか。古歯ブラシを使ったり、風呂上りに耳の水滴をぬぐった後の綿棒とか(笑)・・・・あるもので間に合わせればいいじゃないですか。

 洗剤については、最近は重曹やクエン酸、粉石けんなどを使って、極力環境への負荷を減らし、なお且つ多種類の洗剤を抱え込まない方向性が出て来ていて、良いことだと思います。

 ちょっと意地悪い見方かも知れませんが、要は汚れを溜め込むから、自分の手を使うのがいやになっちゃうんですよ。だから、手の替わりに道具に代用させようという発想になるのでは?

 毎日掃除していたら、自分の手を使っても大して汚い思いはしませんし、ちょいと手洗いをする位で済むと思うんですけれど・・・。


 そして、嬉しい結果として、当然ながら、余分なものを買わないからセーブマネー。そして、手あれ等も起こりづらいし、またお道具や洗剤の保管場所を特別に確保しないでも済みます。

 お料理についても、「不衛生だから」って、そりゃ、お金をいただいて人様にお料理をお出しするお店だったら話は違ってくるでしょうけれど、家庭料理で、汚い手で触ってはいけないとか、逆に自分の手を汚すのがイヤだとか、生臭いからというのはどんなもんでしょうかねぇ?

 もっと自分の手を信じましょうよ!

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