報道されているように、この春卒業予定の学生の就職率は近年稀に見る悲惨な状況のようです。非正規雇用の若者を多数出してしまった、あの「氷河期」を更に下回るとか・・・

そんな状態ですから、現大学三年生も先輩を見て真っ青。シューカツ、シューカツと泡を食っております。

土曜日の夜帰宅した長男、パソコンを前に「エントリーできた」「出来ない」と落ち着かないこと。他の人からも聞いていますが、まるで人気アーティストのチケット予約申し込みのように人気企業のエントリーはあっという間に閉じてしまうのだそうです。

運よくエントリー出来たら出来たで、文字数制限付きの短文を添付したりと手間が掛かるようです。

昨日曜日は1日家でパソコン相手にしこしこやって、たまに出てくると、ふへ〜ふへ〜と言っておりました。今日は昼を食べてから、説明会だ!と出て行きました。夜はバスで関西に戻る。
6月に開かれた都道府県別懇談会で、学校側から「就職活動の時期は交通費が相当に掛かりますが、どうぞ支援してあげてください」と言われたとか。

そりゃ、交通費も痛い、けれども、それは自宅から離れた場所にある学校に通ったから仕方ないとも言える。

でも、我慢ならないのは、4年間の大学生活の中で1年半ほどはシューカツシューカツで、学生生活が後回しになる事。企業の説明会は授業とダブったりし、その場合、授業を休んでも説明会を優先しないと、そもそも受験資格も無くなるのだとか。

企業側はこの不景気下、かなり強気なんだろうなぁと思うけれど、たか〜い学費を払っている親としては授業に出て欲しいし、学問優先じゃなくてもいいから、人間関係を豊かにするなどの昔ながらの学生生活をエンジョイして欲しいのです。

「シューカツのために進学させたんじゃないぞ!!!」と怒りたくなります。


こんな事をやってると、中国に追い越される位では済まなくなるぞと言いたくなります。

インターネットは便利だけれど、ことシューカツのエントリーに於いては、弊害だらけのように思います。著名企業ばかりに目を向ける学生側にも大いに問題ありだとは思うけれど(そして、それを希望する親という後ろ盾もあるでしょうね)、学校の就職支援を行う部署を通しての旧来型のスタイルの方が着実かつ堅実なのではないか?と思われてなりません。

こんな学生に負担が掛かりすぎる就職活動のスタイルはそろそろ見直さないと、これからの日本、ヤバ過ぎでは?

人気blogランキングへ