午前中、久しぶりにダイエーに行きました。市立図書館から予約本が入ったというメールが来ていて、期限前に引き取りたかったもので。

嬉しい事に3冊。西洋と和の文様辞典は見て楽しむ本で、しっかりズンと読みませんが、これは早速読了!





その他、地区センターから借りた本やら何やら、今日は濫読(ただし、いずれも難易度低い。内容はともかく、文字が大きめとか読みやすいのです)。
で、本日のお題として、コレを買ったときに大人だと感じた・・ってのは、う〜むと思ったけれど、自分が大人に近付いたなと思ったのは、初めて文庫本を買った時でしょうか。確か中学に入って、天平の甍か、あるいは武者小路実篤の馬鹿一シリーズだったのではないかと思いますが、小学校時代はハードカバーの文字も大きめの本しか読んでいなかったので(小学生に相応しいのはそういう本だと思い込んでいた)、両親が読んでいて、家の書棚に入っている字の細かい、小さなサイズの文庫本や新書本って、かなりハードルが高かったのです。

新書に至っては実際に買ったのはもっと後なので、更に大人本だと思っていたのです。今時の新書はかなり読みやすくハードル低いですね〜。(青少年にとって、それがいいんだか、悪いんだか分からないけど、老眼エイジのオバサンにはありがたい!)

天平の甍が読めて嬉しかったですね〜。これで読書する大人の仲間入りできたって感じで。



鑑真和上の物語ですが、難しい人名がいっぱい出て来て(ロシア小説ほどじゃないにせよ、なかなか覚えられないし、当時の本って、今ほどふり仮名が多くなかったように記憶しています)、多分、人名の部分は飛ばし飛ばし読んでいたのではないかなぁ〜。でも、幾多の苦難を乗り越えて、失明という事態に陥りながら、日本に仏教を伝えようという鑑真の姿には感動しました。

思えば、その後、大人だなぁ〜という買い物って、殆ど無いですね〜。まぁ、初めて自腹で洋服など衣類を買った時にチラリと思ったかも知れませんが、やはり一番くっきりと覚えているのが本でした。

当時は図書館なども今ほど充実していなかったし、学校の図書はイマイチどころかイマサン(何しろ、当時1800人という全市最大の人数を抱える中学校にして、図書室は実に貧相だったんです。汚い本ばっかりだったし)だったし、私の子ども時代って、親世代からは借り物の本は結核菌の温床という苦い過去に基づく偏見にさらされてましたし・・・なので、乏しいこづかいで買える本の数など、文庫本でもたかが知れていましたが・・・。

ネットが発達し、ポイント稼ぎして、図書カードをゲットして、自腹と言っても財布からお金が出なかったり、そもそも図書館の本の質がグ〜ンとよくなり、しかもネット予約も簡単に出来る、とてもありがたいです。

反面、今の子ども達は恵まれてるのに、読書人口が減ってるなんて・・・いやいや、そのネットの安易な利用がいけないんですかね〜。実に勿体無い事です。

ベストは実体験ですけど、コンピューターやゲームなどが展開するバーチャルな体験よりは、視覚的に乏しい分、存分に想像力を働かせる必要のある読書の方が、大人育成への寄与度が高いと思いますけど。