国宝、重要文化財の所持数に於いては、ご存知のように西日本に大きく水を開けられている東日本。勿論、大震災での炎上、そして第二次世界大戦中の都市部を狙った空襲による火災などなどの原因も大きいのは言うまでもございませんが、それでも、東京国立博物館(通称東博)になりますと、さすがに重厚なお宝多々。そして、都内の老舗美術館にはそれなりに色々ございます。

が・・・これが周辺自治体となると、かなり厳しいのは皆様ご存知の通り。特にわが神奈川県の場合、鎌倉という武士の都だったエリアがあるから、辛くも・・であり、建築物に関しては横浜にハイカラ建築物なども加えて、何とか・・でありますが、でも、国宝となると、かなりレアで、県内の美術館・博物館ではなかなかおめもじ叶いません。

ところが、県立金沢文庫で、開館80周年記念展の国宝の肖像画等公開というのを知りまして、会期が明日までと知ってあたふたと駆けつけた次第です。
北条得宗家の傍流、知恵者と呼ばれた北条実時が開いた金沢文庫は、西の正倉院、東の金沢文庫(と、こちらの人は言いたがる。西の吉野ヶ里、東の大塚・歳勝土など、ぶっちゃけ、西のそれが本物!!すごい迫力!という感じだと、関係者の言うところの「東の・・・」はかなりパワーダウンなのは否めませんが^_^;)呼ばれることもある、東日本としては、かなりのボリュームのお宝を抱えている「文庫」であります。

鎌倉が世界遺産登録される暁には、抱き合わせでここも入れて貰うんだになっている横浜市内では随一の鎌倉付属スポット、称名寺が幕府滅亡後には管理していたのが、昭和4年に県立博物館になったのでありました。

こじんまりした、しぶ〜いスポットで、収蔵品は大体は仏教系美術品で、派手さはなく、じみ〜ですし、来館者○時間待ちのような報道は一切されないスポットですが、それだけに歴史マニアや仏教マニアらしき濃い人々も見られる博物館です。(今日も熱心に説明版の情報を書き取っている方がいました)

本日の目玉は国宝という北条氏の肖像画。保存上、明るくライティング出来ないために、いや〜、くすんでる、くすんでる! それでも国宝ってことはよほど貴重なんだなと思いました。

そして、チラシに使われた十二神像のうちの寅神、重要文化財でお不動さんみたいなお姿ですが、おなかについているお獅子みたいなのが寅らしいです。これもチラシに写真と比べると展示品はくすんで見えましたが、それでも、緑色の彩色は他の肖像画より鮮やかです。

お隣に同じく重文の犬神がいらっしゃましたが、見知らぬご婦人から「これ、どこで犬神とわかるのかしら?」と問いかけられてもさっぱり答えられぬ甲斐小泉でございました。「確か、十二支ごとに守り本尊が決まってるから、それで、分かるんじゃないですか?」とか間違ってたらごめんなさいと言いつつ、テキト〜にお答えしてしまったんですが・・・。(^^ゞ

何せ小さい博物館なので、疲れないのが大きな取り得です。並ばないで済むのも大きな取り得でしょう(笑)。(皆さん、もっと並んで見るくらいになりゃ、県税の投入金額が少なくて済むだろうと思ったりもします)

鎌倉をはじめとして、本日の金沢文庫等、バスやら、徒歩やら、各駅停車利用や下り線利用で行けるカジュアル系鑑賞はとても気楽で、気張らないで済むので好きです。

いまだ使い続けているてくてくエンジェルの歩数カウンターは昨日に続き、今日もめでたく10000歩を越えまして、身も心もすっきり。どうやら動かないとダメなタイプみたいです。


・・・夜はひとりだったので、近所のこじんまりした住宅街に1軒だけあるけれど、親しまれている様子のお肉やさんでアジのフライ@98円なり〜を2匹買って、1匹だけトースターで炙って、ご飯、ほうれん草のおひたし、中央道の初狩PAで買った富士納豆、味噌汁で美味しく食べて、NHKのドラマ三昧で楽しく過ごしました。(^_^)