友人が招待券があるからと誘ってくれた絵画展。昨夏、いわさきちひろの作品を鑑賞しに行った平塚美術館です。

常々思いますが、神奈川県と言うのは、他県に持って行ったら県庁所在地級の町が、主に海に近いところに川崎から小田原までず〜っと帯のように続いているんですよね。

平塚もかなり立派な街です。元は軍事施設(爆薬工場)があったところで、その後を公的建物や工場などに転用しているようですね。
・・・と前フリが長くなりましたが、今日鑑賞したのは 長谷川 潾二郎(はせがわ りんじろう)という画家の作品。

この方、いわゆる画壇に属さず、被写体であるネコちゃんが同じポーズをしないぞと筆を休めている間に愛猫はお亡くなりになってしまったというくらい遅筆な方。

作品の殆どが、普通の家の壁に掛けておいても、違和感のないサイズで、とても細やかな筆遣いで描かれています。

インパクトのあるこれでもか!という作品も勿論素晴らしいけれど、コツコツと誠実に丁寧に描いたという長谷川さんの画はハデさはないけれど、とても落ち着いた気持にさせてくれる画でした。

何と、お兄さんは映画化もされ人気を呼んだ時代小説「
丹下左膳」を書いた作家だと知ってビックリ。

もっとも丹下左膳と言っても、それが何だか分かるのは私の年代がギリギリ最後かなぁ〜(既にリバイバル状態だった子どもの頃)・・・と思ったら、最近もまたテレビ化されているし、映画ではトヨエツ、テレビでは中村獅堂が演じてるのね〜、二度ビックリ(ウィキペディアを見ました)。

画伯自身も小説を書き、弟さんも文学者という、いわばインテリ一家。しかも、お兄さん、画伯、二人とも海外留学をしている(多分、ロシア文学者だったという弟さんも洋行しているでしょうね)という位で、恵まれた育ちだったのではないかと思われます。

その育ちの良さが、見て見て!と言う押し出しの強さを必要としない穏やかな画を生み出したのかなぁ〜と想像しました。

モデルとなったネコのタロー君の履歴書という自筆原稿がありましたが、本籍地はエジプト、怠け者協会の名誉会長というようなユーモアあふれる内容で、やはり文章がお上手でした。

じっくりと鑑賞後は、近隣の公園に移設された国の登録有形文化財である洋館(休横浜ゴム平塚製造所記念館)を見たり、とっても立派な八幡様にお参りしたりの散策を楽しんで帰りました。

ちょぼちょぼ雨が降ってましたけれど、幸いな事に大降りには当たらずに済んで、今日も楽しい1日なのでした。