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終戦記念日はお盆(盂蘭盆)であり、民族大移動の時期でもある。

アメリカの非戦闘員に対する非情残酷な仕打ちをも礼賛する傾向に賛同する事は絶対にしませんが、広島・長崎への原爆投下が終戦の切り札になったのは事実かとは思います。

が、また、お盆という時期が目前であった事も終戦の決断に結びついたのではないかと思います。

この時期の日本人は戦争に思いを巡らしつつ、ふるさとへ帰ったり、レジャーを楽しんだり・・・。

例年、この時期になると戦争についての報道がグッと増えますが、近年になって「風化させてはなるまい」という言葉が増えました。

先日お邪魔した父の親友は「霞ヶ浦で学んだ予科練の学生を指導していた」との事です。「僕は目が悪かったので、特攻へ行かずに済んだ」とも。

何度か繰り返して、最後は飛行機がなくなってしまって、機雷に入って自爆という攻撃を行っていたともおっしゃっていました。

古いアルバムに貼られた写真は、長男、あるいは二男と同じような年頃の少年や青年がいっぱいですが、軍帽、軍靴、ゲートル、銃剣など、戦時のものものしい姿でした。

そして、ページをめくると、空襲で焼けただれてしまいひっくり返っている車の前に楽しそうに語らう青年たちの姿が・・・。

戦争を知らない私から見たら「あたら優秀なばかりに特攻隊員に選ばれて・・・あの戦争は何てバカな事をやっていたんだ」と思います。(夫が鹿屋の自衛隊基地の一角にあるという記念館で入手したという特攻隊員の残した手紙などをまとめた冊子を見た時には、美しい字で、思いやりにあふれた文章を書く心優しい青年たちの命がいとも軽く扱われていた事を思い、涙が止まりませんでした)

いや、違うんだ、と亡くなった母などは言っていました。ABCDラインというので包囲されて、英米は自分たちは植民地で酷い事をやっていたのに、日本が領土を広げようとすると、意地悪をしたと・・・・。また法学部の学生だった父は東京裁判を見学、「勝てば官軍状態」だったとも言っていました(苛烈な判決に持って行こうという主張が強い中、日本無罪を主張したインドのバール判事の事は、最初に父から聞きました)。

戦勝国がゆがめてしまった歴史もあるでしょう。日本側が己の残虐非道を恥じ、とても言えない事実も有るでしょう。

時が経つことで、少しずつ事実が洗い出されている部分もありますが、逆に戦争体験をしている人たちの数は先細りです。広島の原爆投下の処理を行ったという義父から、広島の惨状の話が出たのはつい2年くらい前の事ですが、それまでとても言えなかったのでしょう。が、義父も90代半ば、いつまでも記憶の再生が出来るかどうか・・・。

民族大移動の時期は楽しいことをいっぱいしたくなりますが、かつて戦争があったという事は絶対に忘れてはいけないし、繰り返してはならないと思います。(単に日本が焦土と化さないという事だけならば、比較的容易に思いますが、戦争に手を貸さないという観点で見ると、果たして??)


明日、あさってと終戦記念のドラマが放映されるようですね。明日はTBS、あさってはNHK。NHKの「十五歳の志願兵」には長男の友人、「ひまわり」で上地雄輔役を演じた吉田雄樹君も出演するようです。良かったら、ご覧になってみてくださいね。(もしや、中学生役を演じるのかなぁ?)


ところで、我が家も今晩か明日、民族大移動のミニバージョンを行う予定ですが、たった数日間なのに、てんこ盛りの荷物になりそうです。

そう言えば、私がOLしていた頃は「お盆の時期は運送便も止まりますから」とお盆前の事務処理が大変でしたが、今は運送便(含宅配)もお盆休みはないのでしょうか?