昨年まだ残暑の時期に小布施に行きましたが、故あって早く引上げなくてはで、中途半端感が否めませんでした。

そこでリベンジ! 自宅からだとえらく遠い小布施も、八ヶ岳スタートだと近くに感じられます(実際は1時間半はかかる)。

中央道→長野自動車道と走り、その先は上信越道ですか。小布施パーキングエリアはコンパクトで駐車スペースがほんのちょっとしかないのですが、続く道の駅(ハイウェイオアシス)はたくさんの駐車スペースがあり、そこからETC利用者の出入りも出来るスマートインターチェンジ機能があります。

で、そこで小布施の周遊が出来るバスチケット300円なり〜を購入し、町に入るのが秋の行楽時期には正解かと思います。

さて、その前に・・・どうして小布施の写真じゃないのと言われそうですが、清里高原大橋からの眺めを少々。ここを見てから高速道路に入りました。

2010年11月7日清里高原大橋より

紅葉はほぼ終っておりましたね〜。

2010年11月7日大橋から南アルプス

今日は南アルプスがくっきりととてもきれいに見えました。
さて、小布施に戻ります。小布施って、町おこしの成功事例だそうでして、こんな本も出ています。(借りなきゃ!(笑))



去年もものすごい人出でしたが、今年も相当なもの。去年は到着がそもそも遅めだった上、周遊バスの時間に合わせ、先ず岩松院の北斎の天井画を見なくちゃ!でまわった結果、昼ごはんを食べそびれるという悲惨な結果となりました。

ちなみに、岩松寺に以前に行った友人は寝転がってみる天井画が素晴らしい!と言ってた天井画。去年は椅子で見るので、首は痛くなるし、迫力不足でガッカリしたのです。多分、寝転がって見るとつらつらと眺めてしまい、ついつい滞在時間が長くなり、後から来た人がなかなか替わってもらえないからだろうなぁとか想像していたのです。

・・・・が、周遊バスの元気な運転手さんによると「天井画見る代わりに携帯のカメラでスカートの中を撮るバカ者がいて問題となった結果」なんだそうです。まったくぅ、悪貨が良貨を駆逐したのですね。

運転手さんも「あれじゃ、首をかしげて一部しか見られんからつまらんじゃんね〜」と信濃なまりでおっしゃる状態。不届きモノが出ないように対策して、何とか寝転がり拝観復活していただけないものでしょうかね〜。勿論、復活となったら、駆けつけますとも!

それはそうと、今回こそはちゃんとご飯を食べよう!と思いました。が、観光バスによるコースに入っている(というか、そもそも目的地なのだ)小布施の事。なんと、立ち寄った中心部のお店の何軒かは「団体貸切」でした。

私はイタリアンでも良かったのですが(そこなら、直ぐなら席があった)、夫が栗にこだわったので、竹風堂という店で名前を書いて待つこと数十分。やっとまわってまいりましたよ〜。

2010年11月7日竹風堂二階より

待った甲斐があり、二階の窓側。風情のある街並みがちょいと望めました。

2010年11月7日竹風堂二階より2

そして待望の栗おこわ!

2010年11月7日栗おこわ

ここは栗おこわの基本定食1050円(これ)かマスの甘露煮と飲み物のついたちょいアップの2種類のご飯モノで受付で、既に予約してしまいます。席についてからの追加はOK。

2010年11月7日栗汁粉

という訳で、せっかくだ!と栗のお汁粉もフンパツしました。(^_^) ちょい甘いめで、くりくりしてましたよ〜。このお汁粉を商品化したものも売ってるのでお土産にいくつか購入。

その後は北斎館→高井鴻山記念館→中島千波の作品の展示を行うおぶせミュージアムと周りました。

北斎と高井鴻山の交流。38歳年下の豪商の鴻山は当時の平均寿命を大幅に上回りながら、精力的に画業に励む北斎を「先生」と呼び、北斎はパトロンたる鴻山を「だんな様」と呼んでいたとの事。

たまたま先日読んだ「寂しい写楽」という作品にもわか〜い修行時代の北斎(勝川春朗を名乗る)が登場していましたが、70年もの長期に渡り画家を続けている人というのは古今稀有らしいのです。



北斎漫画などの画集もあるように、北斎、なかなかユーモアを解する人で、だんな様にお願いの手紙には絵文字を使っていたり(酒宴をしたいというところではとっくりを傾ける人の絵が描いてあったり)、その時々の印に刻まれている文字が違っていたり・・・

そして鴻山という人も、松代の人、佐久間象山と親しく、集う志士のための逃げ道を確保していたり、朝廷に於いて影響力が大きかった九条家にお出入りしていたりの相当な人であったのにもかかわらず、維新後、請われても中央政治や行政に携わることなく、北斎や他の先生から学んだ画を描いたり、と風流人として生きる事を選んだ人のようです。

鴻山の描いた妖怪の画や象や菊の画もなかなかのものでした。

ガラッと雰囲気を変えて芸大の教授である中島千波氏の作品は、日本各地の桜の特集。私にとっては馴染み深い北杜市の山高神代桜をはじめ、三春の滝桜や根尾の薄墨桜などの著名な桜、あら、こんな見事な桜があるのねと言う桜などが、秋にもお花見が出来る!という華やかさで並んでいました。

ここまでで体力使い果たしましたね〜。 バスの時間もありましたが、当初もくろんでいたフラワーセンターに寄るなどとんでもないことでした。

帰り立ちんぼだと辛いぞと、中心部にあるバス停から敢えて終点を廻って帰って来るようにしたのですが、最終バスともなると、満席になる事もありませんで、皆様、夕方にはお帰りになるのですね。そういえば、駐車場待ちの行列のピークも昼頃だったかと思います。

それでも、もう少しゆっくり過ごしてみたい感じのする町です。次はお泊り!? 観光に力を入れている町だけあって、観光関連のサイトも充実していますよ。(^_^)


教訓:ハイシーズンの週末、祝日等、小布施に来る時、昼ごはんを待たずに直ぐに食べたいのなら、前もって食べておく。あるいは席が確保できる店を見つけたら、さっさと入店すべし!(運転手さんによると平日は空いてるそうなので、ETC割引を問わねば平日狙いもよろしいかと・・・)

帰りは大渋滞らしい関越自動車道をやめて中央道にしたのですが・・・やっぱり渋滞でした。(;_;) 渋滞を考えると、ETC割引の休日のみ適用も考え物ですな・・・・って自分も喜んで利用してるのによ〜ゆうわ。