母親って言えば、日本の場合、好き勝手を言って甘えて、でも、いざという時には頼りにして・・・って感じですけれど(最近は先ず自分という母親も増えてはいますが)、今回の大震災で、首都圏住民は東北地方をお母さんのようにして甘えていたんではないかと思いました。

農産物をはじめとする様々なものを作ってくれていて、それを送ってくれる、そして、自分達のところでは無理だからと言って、原子力発電所を建てさせて貰って・・

あれもこれもおんぶに抱っこで甘えてきた。

おふくろのあったかさを感じさせてくれる東北地方の懐の深さ、人情のあつさに甘え切って来た感じがします。
今までは「東京がすごい」「東京一番」「東京カッコイイ」で、ちゃらすかやって、東北=素朴、(おふくろという表現を使わないのならば、華やかさは恋人に求め、結婚相手として堅実な女性を求めるみたいな感じでしょうか)というイメージで、何となく「首都圏の自分らに従ってくれるだろう」っぽい感じで接していたように思います。

それが、今回、こんな事になって、いかに自分たちが東北地方に頼っていたのか・・・という事に気付いた方多いのではないでしょうか?

出自が西日本と首都圏の親族ばかりで、東北出身の方と直接的ご縁の薄い私ですらそう思います。

時間は掛かるかも知れませんが、復興が進む時には、本当は大事なくせに、ふだんは軽く見て、わがまま三昧のバカ息子、バカ娘モードを返上し、大事な人を思うように、東北地方の事を考えるようにしなきゃ!と思うんですけれど。


ところで、今日、二男の引越し時の手土産を買いにちょっと出かけまして、和菓子、そして、通りがかりの園芸店で、懐中電灯代わりになると売り込みの上手なソーラーライトを2本996円なり〜で買って参りました。

その後、整理券をお持ちのお客様のみに販売というガソリンスタンドの前の道路のプチ行列を見ましたが・・・年かさの店員さんが、若い店員さんに「一人10リットルだからね。可愛い子には大目にしていいよ」と怪しからん事を言ってるのが聞えてしまいました。こらっ!  若い頃から逆立ちしても絶対に可愛い子とカテゴライズしてもらえなかった私めは、その手の差別的発言にミミダンボになってしまうんです。ま、順番待ちのお客さんをご機嫌損ねぬよう捌くというきつい仕事を紛らわすための冗談だと思うんですけどね。

お菓子屋さんの若い店員さんとも、園芸店の若い店員さんとも、地震関係でお話をしました。ふだんならお互い機械的に接するだけの間柄でも、こんな時には会話が生まれるんですね。停電に関して、ちょいと有意義な情報もいただけました。

今回の震災に於いて、本当に本当にごく僅かに見つけられた良い点でしょうか。