大震災により、朝ドラの放映も1週間遅れになってしまいましたが、前作も終わり、月曜日から新作が始まりました。

このところ時々オーディション抜きで主役を決める朝ドラ。既に人気の出ている井上真央さんが主演で、スタート時点では舞台が長野県の安曇野です。

一昨年に久しぶりに再訪した安曇野。自然環境に恵まれた美しい町ですが、昭和7年という時期に合わせ、今風のものが映らないようにして、撮っているので、ロケ地は他のエリアも使っているようです。(小学校がそうかな?)

朝ドラはいつも見るか見ないか考えてしまうのですが(その15分が結構貴重です。そこで手を休めるか、休めないかで家事の段取りががらりと変わってしまうことも・・・)、今回、テレビ画面に映る風景の美しさに引き込まれました。
厳しい話題が多い中、朝ドラの美しい風景を見ていると、ホッとします。タイトルの透明感のある押し花もきれいです。

主人公のお母さんが佳人薄命という感じですが・・・・思えば、祖母より年上、祖父くらいの生まれの設定でしょうか? 祖母も結核をわずらい、昭和初期に山梨県境に近い長野県の富士見高原療養所に入所していたので、面影が重なります。もっとも、演じている原田さんの方がず〜〜〜〜っとおきれいですが。

陽子ちゃんを慕う素朴な丸顔の坊やが、今時珍しい昭和一桁少年顔ですね。それから、貧しくて学校を辞めなくてはいけなかった同級生。

祖母がよく語っていました。幼なじみの賢くてきれいな友達が、貧しさゆえ、奉公という名前で父親の酒代に売られてしまったと・・・・。

陽子ちゃんより何歳か年下であろう母も言ってました。弁当を食べられない同級生がいて、担任の先生がこっそり分けていたと・・・

多分、祖母が元気で見ていたら、「田舎であんなきれいな着物を着ているわけがない」とか突っ込みどころ満載だろうとは思いますが・・・その時代をリアルに知り、なお且つ、加齢による記憶の変化なしに、事実に近い事柄を語れる人は段々に少なくなっていると思います。


これから、物語は戦争の時代に入っていく事でしょう。

焦土となった日本が、その後復興して行ったように・・・今の日本も復興して行って欲しいです。

そうそう、 蛇足ですが、井上さんがブレイクする前、時々長男が電車の中で見かけたと言っていました。その時はお互いに高校生ですね。

井上さんはその後女優として大きく花開き、長男は4月からとうとう社会人デビューです。さんざん苦戦したけれど、希望の業界に就職出来て、楽しそうなのが何よりです。

彼が今出来る事は、音楽を通して、みんなを元気付ける一助になる事でしょうか。