62989c30.jpg   またまたシネマ・ジャック&ベティに行きました。 目当てはイギリス映画二本立て。レディースデー千円なり〜。 一本目はリトル・ランボーズ。主役はタイプの違う少年二人ですが、学校一の問題児を演じたのが、ナルニア国ものがたり最新作でへたれのいとこユースチスを演じたお子さんです。家族愛に乏しい彼は問題ばかり起こし、もうひとりの主役の少年が避けて通りたいタイプ。 おとなしい彼は老母の介護に追われる母親が属する厳しい教義のキリスト教団の信者な為、学校の授業で使う教材のテレビすら見られない、勿論、一般的な娯楽なんて、ゲゲゲの下なのです。 ここでちょっと感心したのは、イギリスでは、宗教的な理由などで、何らかの障りがある行事には参加しないで良いと言う配慮があるらしい事。 日本ではアレルギー除去のために弁当を持たせたいと言う親御さんの希望すら、当初は「学校ではみんな一緒が公平」主義に阻まれていたのを思うと、映画の設定時代が1980年代なので、我彼の差を感じます。
それはそうと、不良生徒が出入りする映画館はくわえタバコが当たり前。幼い顔した僕ちゃんも、いっぱしのワルを気取ってぷかり。 学校にフランスからの交換留学生がやって来て、小心者だけど密かにワルに憧れていた男子生徒は手下に、女生徒はウットリなのですが、ここでもタバコは外せません。 ストーリーは放任と厳格と言う極端な環境に育った二人が、最初はワルがおとなしい少年をだまくらかして始まった付き合いが、おとなしい少年にとっては人生初めての映画でランボーを見た事をきっかけに意気投合して、少年向けの映画賞の投稿用撮影を始めるのです。 その二人にフランスから来た年上の目立つ少年と手下になった少年たちが絡んだり、ワルな弟をパシリとして使っている外見は爽やかな坊ちゃまなのに、もっとワルな兄貴、厳格な少年の家族と、彼らの世話役、相談役として関わるオジサンなどなど多彩な登場人物が絡み、ワクワク、時にゲラゲラ、とても面白く見られました。 でも、この作品が一番伝えたかった事は、家族愛と友情の大切さなのだろうな〜と思いました。 もう一本もイギリス映画です。ノーウェアーボーイ、ひとりぼっちのあいつと副題が付いていて、伯母と実母の二人の間で揺れていた青春時代のジョン・レノンが主人公です。 奔放な母親が、不倫行為が元で家庭崩壊をもたらし、見てはおれなかった伯母(母親の姉)夫婦がジョンを引き取り、それまでは違和感なく来ていたのが、優しい伯父の突然の死をきっかけに、母親が近くにいると分かってしまった。 母親は自分が息子を見捨てた良心の呵責もあってか、ジョンを溺愛。現在の夫が眉をひそめるほど。 でも、もっと困惑したのはジョンを好青年として育て上げたかった伯母。 音楽の楽しさを教える母親と、規律正しさを求める伯母との板挟みとなり、青春時代ならではの迷いと残酷さでしばしば相手を傷付ける言動を発するジョンは、晩年の穏やかそうな、求道的な雰囲気とは全く違う、目立ちたがりのワルとして描かれています。 しかし、この映画は、登場する少年たちが十代後半のワル主流のせいか、リトル・ランボーズよりも更に煙い映画なのです。 そして、厳格で常識を重んじる地味ないでたちの伯母さんも、享楽的で年に似合わぬハデハデスタイルの母親も、実によくタバコを吸います。 最初は大人の目から隠れてタバコを吸っていたジョンはそのうち堂々と母親の前でも喫煙、学校のトイレは喫煙所状態。 いやはや、イギリス人はこれだけ喫煙の害が説かれている時代によくぞ見るからに未成年な俳優達に煙を吐かせるもんだと感心しちゃいました。 健康オタクのアメリカ人に対するアンチテーゼなんでしょうかね〜? 物語の舞台となった時代は、喫煙についてはやかましくなく、むしろジョンの少年時代辺りには嗜みとして好ましかったのかも?なんて思いました(今ならとんでもない!と大ひんしゅくを買うでしょうが、小学校時代の同級生が、自分を妊娠中、母親は気持ちを落ち着かせるためにタバコを吸っていたと話してくれた事があったのを思い出しました)。 こちらも家族愛を訴える作品でしたが、ビートルズ誕生前夜のポール、ジョージとの出会いも描かれていて、特にレノン&マッカートニーとして一世を風靡したポールとのエピソードは割と詳しいのですが………… 童顔のマッカートニーだけど、あまり本人に似ていなくて、でも、誰かに似ていると思って、映画を見終えてからもつらつら考えてみましたが………… わかりました!!!!! 宮崎あおいちゃん顔だったのです(爆)。 二本も映画を楽しみ、夜には近所の友人宅で楽しくおいしい家飲み! 実は二本立てじゃなくて三本立て以上の充実&楽しい1日でした。
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