母の親友から招待券をいただいたので、友人と赤レンガ倉庫に行く事にしました。

横浜三塔の中でクィーンと呼ばれているイスラム建築風の税関の職員食堂でお昼を食べようと経路にある横浜スタジアム方向を見たら、あ〜ら、すっかり忘れてましたが、6月2日は開港記念日で市立の学校はお休みとなり、イベントが開かれるんですね。

小雨でしたが横浜スタジアム隣接の横浜公園ではバザーと銘打って、様々な店が出ていました。
縁日系から、東北産品、風評被害に悩まされている北関東の野菜、それに山野草や今が盛りのバラ、食虫植物、野菜の苗、などの様々な園芸店も並び、植物好きな私たちには一番見応えがありましたが、荷物になるので、見るだけにしました。

税関の職員食堂は正面玄関とは反対の港に面した側にあり、警備員さんも親切です。一応、病院の面会みたいに記帳、バッジ借りをしなくてはですが、身に覚えの無い人にはハードル超低いです(笑)。

一般五百円、職員だともう少し安いはずの定食、食べ盛りにはもの足らないかもですが、中年オバサンにはちょうど良いです。

ご飯の盛りも聞いてくれ、ムダ無しはグッド!

税関を出れば、直ぐ赤レンガ倉庫ですが、こちらもイベントでたいそう賑わっていました。

赤レンガ倉庫の一号館の三階、初めてです。重文の建物の構造を見せてあげようと言う親切心(?!)のシースルー階段、高所恐怖症の友人が怖がっていました。

無言館は長野県上田市にある戦没画学生の作品を集めた美術館。いつか行きたいと思っていますが、若くして戦争に命を奪われた画家のたまご(中には既に商業美術に歩を踏み出していた方もありました)の作品とエピソード、そして遺品。

せっかく開港記念日で本日、小中学生は無料と書いてあったのに、鑑賞者の殆どがシニアだったのが残念ですが、それだけに、しきりに可哀想とか涙が出そうと言う声が聞こえて来ました。

生き延びていられたら、と言う遺族の声や、後継者と期待していた子を失った大家(小野竹喬)の悲しみなどなど、戦争はこんなに素晴らしい作品を生み出した有為の青年たちを奪ってしまったのだと、つくづく、戦争は愚かなものだと思います。

展示は14日までですが、多くの方に見ていただきたい作品展です。

絵はがきと無言館についての本を買うと、館長の窪島誠一郎さんがいらしてサインをいただけました。


イベントをしていないので静かな山下公園を経由して、港の見える丘公園のバラ園を見て、一度行ってみたかったエリスマン邸のカフェで一休みしました。

いつも混んでいて入れないのですが、雨降りとイベント地区に人が集中したからでしょうか。谷戸に緑が茂り、とても制令指定都市の中心部には思えない特等席でゆっくり過ごせ、ハッピーでした。

雨降りの1日、とてもすてきに過ごせました。