見たいと思っていた三浦しをん原作の「まほろ駅前多田便利軒」がシネマ・ジャック&ベティに架かったので友人と見に行きました。

お盆休みでお休みしていた接骨院にも戦々恐々で寄りましたが、な、何と一番で、先生は早く来られ、楽々治療を済ませ、友人が予約しておいてくれたバロックのミニミニコンサートを聴く事も出来、幸先の良い滑り出し。

映画は皆さん涼を取ろうとしているのか、作品そのものの魅力か、レディースデーにしてもかなりの入り。

多田と行天と言う訳ありの中学時代の同級生がまほろ駅前でやっている便利屋の話。

原作はだいぶ前に読んだので、細部を忘れてしまいましたが、ついつい朝ドラ絡み視点で見ちゃいます(笑)。

主人公陽子が苦手としていたお裁縫の先生が、タケオ君の実生活のお兄さんでゲゲゲの女房のアシスタント菅ちゃんを演じていた榎本佑君と親子です。榎本祐君はちょっとアブナいチンピラで、そのボスが、ひまわりでは絶いい人の陽子の旦那さんの高良健吾君。原作では、彼が演じていた星さんはもっと出番があったかと思います。

ひまわりの陽子の二番目のお兄さんの実生活のお兄さんが多田を演じている瑛太さん。

二世とか兄弟などの俳優さんも多く、行天は松田龍平さん。星さん一味に軽トラのフロントガラスを粉々にされて「何じゃこりゃあ」と多田が叫ぶと「似ていねー」と突っ込み、分かる人はクスッと笑っていました。

神奈川中央交通をもじった横浜中央交通のバスが勝手に間引きされている筈、と多田に張り込みさせる偏屈オヤジは麿赤児さんで、多田が愛用している弁当屋のトホホな店主を演じている大森南朋は親子だしね………

なあんて邪道な見方をした上に、読んだ時にすぐまほろ市は町田市と分かった、その町田市でロケしているので、そっちにも目が行ってしまいました(笑)。

で、肝心な映画作品としてはなかなか良かったです。

隠れJTスポンサーだろ〜と言う程、今どきにしては喫煙シーンが多すぎるのがいささか気になりましたけど、つかみどころのない行天を松田龍平さんは実に印象的に演じ、瑛太さんは芯に悲しみを抱え込んだ基本的には真面目なタイプを瑛太さんらしく演じてましたね〜。

笑えたのは、大震災のために影が薄くなって気の毒だった岡本太郎生誕百年記念ドラマの「Taroの塔」の太郎役の松尾スズキさんの演じた薬の密売人のしんちゃん。

息巻いてる割に行天の脅しにすぐハマって言うことを聞いちゃう、悪いけど、どっか憎めないキャラがいかにも松尾さんらしいです。

こまっしゃくれた小学生を演じた子役もうまかったわ。リトルランボーズのカーター、朝びらき丸東の海へ(アスラン王と魔法の島)でユースチスを演じた子を思い出しちゃいました。

と言う訳で私にとっては多角的に楽しめるお得映画でしたよ〜。

お盆休み明けは楽しい1日となりました。