乗り物も好きですが、動物も好きです。ついでに言うとお魚や植物も好きですし、たぶん、平均的な女性より昆虫も好きです。

 なので、新聞の紹介記事を見て、ぜひ行きたかったのが、山種美術館の日本画どうぶつえん。

 いや〜、山種美術館、○○年ぶり。広尾に出来てからはもちろん初めてです。

 広尾と言っても、恵比寿から歩くんですね。そこで、ガーデンプレイスの高層階で東京タワーと、はるかかなたのスカイツリーを見ながら、おばんざい1000円ランチバイキング。この店、入店し着席するまで、時間制限60分って事が分からないのが難ですが、景色が良いし、今年お高いスイカも食べられたから許す(笑)。
 山種美術館は日本画オンリーの美術館。その中で、動物やお魚、昆虫などを集めた夏休み向け企画なんですが、実際には子ども連れは一組もなくて、もっぱらシニア層中心の鑑賞者ばかりでしたよ。

 お誘いした友人、私同様、うさぎ好き。彼女は羊も好きなんだそうですが、ウサギも羊もいましたよ〜。サルもいたし、えらく人間的な顔をした獅子(ライオンというより獅子がふさわしい)や牛、狐、鹿、鳥などなど、画家ごとに異なる雰囲気を楽しめました。

 日本画は若冲さんみたいに、ものすごい密度で迫るのはむしろ少数派でしょうか。余白の美という感じで、添えられた花や木などが美しく、これでもか!の濃密さがないのがうれしいです。

 入れ替えられたばかりの、速水御舟の重要文化財の炎舞は、下から炎が立ち上がる中、明かりに吸い寄せられて蛾が舞っている画で、教科書でも見たことがある有名な作品ですが・・・・ライティングもあるでしょうけれど、本当に暗闇の中で、そこだけにスポットライトが当たっているような感じで、小品ながら、非常にインパクトのある作品でした。

 気に入ったのは、いたずらな感じの奥村土牛のウサギさん。ちょこんと座った姿に、我が家のゴマちゃんを思い出してしまいました(チンチラというのは、横浜市大の先生だったゴリス先生という方が広めたそうで、まだ歴史が浅く、明治生まれの画家さんたちの題材にはならなかったのですが、どなたか最近の画家さんで、描いている方はいるのでしょうか?)。

 最晩年の作品というのもありましたが、ぎりぎりまで鑑賞に十分に値する作品を描けて、幸せな画家さんだなぁと思いました(西山翠嶂≪狗子≫とお名前を失念しましたが、金魚を描いた作品)。

 山種美術館、コンパクトで、テーマを絞っていて、疲れないいい美術館だと思います(大きな博物館とかもうれしいんですが、体力要りますからね〜)。

 美術館のカフェはお高いので、品川まで移動して、エキュートを見て、いや〜、おっしゃれ!と寒心しましたが、カフェは混んでいるし、予算オーバー。駅外のスタバに行きましたが、西日がさして暑いのでした。おまけに非常に密集度が高く、隣の席に座った中年サラリーマン二人組のどちらかか、あるいは、両方が(!?)オヤジくさいのでした(涙)。でも、ひょっとして、自分もくさくなってるかもと心配になりました。

 こんな事ならばお金ケチらず、エアコンの効いた店に行くべきでしたが、長居しすぎないで帰宅できてよかったのかも知れませんね。(^_-)

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