午前中のカラリと晴れた好天に誘われ、どっかへ行きたい! でも、皆さんに振られて、結局、ひとりで映画を観に行きました(株主優待の期限切れ前の駆け込み鑑賞でもあります(笑))。

 八ヶ岳から信州方面にドライブすると、今年は各所で「おひさま、神様のカルテ、岳のロケ地へ」というパンフレットを見かけました(岳抜きでおひさまと神様というのもありました)。

 大好きな松本がロケ地だしね・・・原作も読んだし・・・では、これにしましょう。今日が最終日。しかも、レディースデーだ、混むかな?とちょっと懸念しながら参りました。
 小説を読んだ時と、それが映像化されるとまた印象が違いますね。毎度の事ながら借りて読み、手元に実物がないからチェック出来ないのですが、多分、大筋は原作に沿ってるのだろうと思いますが、映像化された時に、かなり自分のイメージとずれちゃう作品があって、どうも、この作品はそれに該当するようです。

 役者さんは概ねイメージを外してはいまいと思いますが、描き方がね。

 24時間365日対応の救急医療の大変さは冒頭からすご〜く感じました。それは読んでいても感じたのですが、実際に画面となってありありと映ると・・・こりゃ、ますます医師のヘビー現場離れを起こすだろうなぁという懸念を感じちゃいました。

 息抜きははんなりした妻と変わり者の愉快な下宿人仲間(旅館で下宿って、まだあるんですか〜って感じでした)くらいで、いったん病院に入ると激務に次ぐ激務。ばったり倒れる、ろくに食えない。理不尽な事を言う患者さんもいるようだし・・・

 そして、末期がんの患者さんとの死別、新たな患者さんとの出会いなど。もちろん、医事監修を受けているのでしょう。すっごくリアルです。

 特に加賀まり子さん演じる安曇さんの治療風景。抗がん剤のシスプラチンなんて言葉は私も母の入院中に知りました。

 壮絶に苦しそうな末期がんの患者さんに寄り添って・・・栄達の道を遭えて捨てて、地域医療に生きようという主人公一さんの清清しさを描きたいのでしょうけれど・・・

 なまじ近しい身内をガンで亡くしているばかりに、あまりにリアルすぎる医療場面ばかりが目に入り、そして、あまりに苦しそうで・・・

 見終えて抱いた不埒な感想は・・・・未だにガンで死ぬのは辛そうだな。やっぱ、ちょっと考えるか・・・でした。(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

 ドキュメンタリーではなくて、映画なので、もう少し夢夢しい感じをついつい期待しちゃうんですけど。


 まぁ、若い方たちは、むしろこの映画を見て「よし、一さんみたいな立派な医者になろう」と思ってくれるかも知れないですし、あちこちで医療崩壊につながりそうな危うい話を耳にする今、そういう風であって欲しいと切に思いました。

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