未明に到着し、就寝が二時過ぎ。DSで朝ドラを見た後、二度寝してしまい、すっかり朝寝坊。

すっきりしないお天気でしたから風景を見るのではなく、物を見るで行こう!で上田市の別所温泉エリアにある無言館に行く事にしました。

松本インターから無言館に行く途中に鹿教湯温泉郷があり、何年か前、まだ父も祖母も元気だった時、大晦日に兄一家も含め、大勢で一泊した懐かしい温泉郷なので、ちょっと立ち寄りました。

本当にコンパクトな温泉郷ですが、それだけに歓楽地のキラキラしさはなく、文殊堂や屋根の付いた橋があり、鄙びた風情があります。

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久しぶりにお参りし、また無言館に向けて出発。

夏前に横浜の赤レンガ倉庫で巡回展を見た事で、訪問したくなった無言館です。

夢の途上で異国の地で、あるいは戦場に駆り出された事により病を得て亡くなった画学生を中心とした作品、胸を打つものがありましたが、ロマネスク建築風のコンクリート打ちっ放しの展示場で、作品が傷まないように照明を控えめにした作品群、寄せられた館長の言葉、何とも切なくなります。

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命の重さを感じるこういう作品を見たら、死刑になりたいからという愚かさ極まる理由で人を殺めたり、重たい悩みとは言え自らの命を絶とうとは思えなくなるだろうな〜と思います。
朝寝坊が響き、近隣の前山寺を拝観する時間はなくなり、無言館のおおもとになった信濃デッサン館は超駆け足になってしまいましたが、別所温泉には他にも沢山の名刹が有りますから、また来ようねになりました。

帰り道、せっかく通り道にあるのだからと再び鹿教湯温泉に立ち寄り、公営の文殊の湯で一風呂浴びました。

旅館やホテルのお風呂があるので、私の知る公営温泉としてはかなりこじんまりとしていますが、案外空いていてゆっくり入れました。

小さな露天風呂の竹垣(風)に開けた正方形の窓からは小さな渓谷を隔てておわします文殊堂の林の色付きが覗けました。

温泉に入るとやっぱり温まります。帰宅して爆睡。