水曜レディースデーを利用して、今春立教大を卒業して、現在福祉の仕事をしている赤崎さんの卒業制作「ちづる」を見て来ました。

テレビや新聞で紹介されていますから、ご存知の方も多いのではないかと思いますが、赤崎さんが知的障がいを伴う比較的重度の自閉症の妹さんの日常を撮した作品です。

自閉症の妹を撮した作品と言えば、フランの女優さんによる「彼女の名はサビーヌ」が有りますが、あの映画は時代がいささか違うとはいえ、不適切な対応の結果、ちょっと不思議な美少女サビーヌが、あたかもこわれて行くような、見て辛い映画でした。

が、この映画は、かなり早くから障がいが分かり、対応した事も有るようですが(というのは、映画館で買った監督のお母さまが書いた本を読み、分かりました)、お母さんがタフで明るいのです。

数年前にご主人を愚かな酔っ払い運転ドライバーによる貰い事故で亡くされるという不幸を経験しておられると知ると、なおさら、その明るさに驚きます。

特別支援学校の途中からちづるさんが不登校、引きこもり気味となり、こだわりのある彼女との生活は大変。時にはつかみ合いにもなるし、息子さんとの言い争いも映っています。

気丈なお母さんも、お父さんを亡くされて、本当はすごく辛いと言う場面も出て来ますが、一方で、バナナと名付けた子犬がやって来る下りなど、微笑ましい場面、たくまざるユーモアで笑わせてくれる場面もありました。

お兄ちゃんである監督は、シンショーと言う障がい者をからかいや差別する言葉が流行った時に、自分には障がいのある妹がいる事実を封印してしまったと言います。

偶然にも、赤崎さんは一浪して大学に入り、今春卒業と我が家の長男と全く同じ学年、しかもエリアは違いますが、同じ市内ですから、嫌な流行語、中学生の長男も言っていました。

ちづるさんは早生まれなので、学年は一つ上ですが、こちらは二男と同じ平成二年生まれ。なので、硬貨の鋳造年の平成二年にこだわって並べたりもします。

自閉症と言うなかなかに困難な障がいを抱える家族の日常を描くと共に、自分の妹の障がいと向き合えるようになった兄の成長をも描いた作品です。

だから、重たい内容でもあるけれど、爽やかな後味でした。



鑑賞後、有隣堂でかわいらしいクリスマス絵はがき(たまたま業者さんが納入チェック中で、感じ良かったから即買い!)に見本になりそうな喪中ハガキ、加えて鳥瞰図の地理本にかっさプレート付のムックと買い物しまくり! ポイントで稼いだ手持ちの図書カード三千円余りでは不足しました(笑)。

その上に、時間取り過ぎでお目当てのお手頃ビストロのランチ終了だし、次候補の店は臨時休業で昼ご飯食べ損ないました(泣)。

ま、食べない分、図書カードの不足分の埋め合わせ出来たって解釈しますかな〜。f^_^;



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