昨日、いや、もうおとといになってしまうのだけれど、図書館に行きました。この1年くらいで、カウンターそばにミニ特集コーナーのような棚が出来て、適宜、テーマに沿った本が集められているのだけれど、東日本大震災以来は防災に関する本が多く、あとは子ども向け、大人向けで、いろいろとテーマが変わっているのです。

 先月まで、確か江戸情緒的なものが集められていたけれど、ふと見たら「新年を笑って過ごそう」と言うようなテーマが振られていたので、思わずしげしげ見てしまいました。

 絶対に読みたいと思って予約を入れた本はともかく、棚から本を選ぶ時、あまりにクチャクチャの使用感満載の本とか、バッドマナーな借り手による線やページ破りなどの痕跡のある本は、気分よく読めないのでパスしてしまうのです。 あと、おもに政治経済を扱ったビジネス書なんぞ、時期を逸し、鮮度の落ちた野菜みたいなのもパス。

 何冊か、手に取って選別中、えらくけったいな、というかえげつないタイトルの新書を見つけた。手ずれた感じもないし、鮮度も悪くはなさそう・・・・




 ブラジルという国にはそうそう興味はないけれどね・・・なんか波長が合いそうだぜ、と思ってパラパラとめくって、はたと気付いた!
 な、なんと、これ、親戚のおっちゃんが書いた本やんけ(と突然、頭の中に変な関西弁が鳴り響く)。おっちゃんといかにも年上然として呼んでるけど、実際は対して年の差はないのであり、世間では同年代と解してくれる事でしょう。

 で、読まなくちゃね!と借りて「ご母堂はどうしておられるかしら?」と思いを巡らしました。

 残念ながら著者であるご子息とは全く面識がありません。しかし、ご母堂が一人娘だった母のお姉さん同然の親友だったという事もあり、その息子さんの話は少年時代から時々聞こえて来ました。本当は私とご母堂がまたいとこ同士という状態なのに、母とご母堂が年齢的に言っても、付き合い方からしても、あたかもいとこ同士みたいでした(昔はきょうだいの年が離れていますから、祖父は自身の姪より後に誕生した叔父さんだったりしたのです)。

 3年前に祇園祭を謳歌した時に、今は一人暮らしのご母堂をおたずねして、いろいろしみじみお話をさせていただきました。どうして、姉妹のようになったかと言うと、戦時中にご母堂の通っていた学校の寮が統合されるので、慣れたところから大所帯はいやだなぁと思っていた時、祖母が彼女を家から通うようにしてくれたからだそうです。身内からはわがままばあさんと悪評の祖母ですが、夫方の親戚の間では結構評判がいいんです(笑)。

・・・ってな事をつらつら思いながら、帰宅して、ポストの郵便物をチェック。

 すると、な、なんと、ご母堂から、私の喪中はがきに対しての、寒中見舞いのおはがきが届いているではありませんか。

 いや〜、もうびっくり。これを以心伝心というのか、シンクロニシティーと言うのか。

 最近、京都は友人を案内して、えせ添乗員状態なのですが、たまには、久しぶりに一人で行って、親戚や友人に会わなくちゃ! 今年の目標の一つはそれにしようと思いました。


 ところで・・・さっさと読了しちゃったんですけど(bk-1から到着したばかりの小塚君の本が待っていたからね(笑))、相変わらず食えない、母なんぞは、こういうタイプを「ぬたぁ〜っとした」と表現していましたけれど、つかみどころがあるようなないような、微苦笑を誘うような・・・どこからどこまでがアカデミックで、どこからどこまでが妄想なんだかという本でありました。息抜きにぴったりだわ〜。

 ご母堂の「また、くだらない本を書いて」という声が聞こえて来そうな・・・(笑)。

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