続けざまですが、また映画を見ました。

メリルストリープのオスカー受賞が納得の力演。

あの鉄の女と言われた、マーガレット・サッチャーが政界から引退し、認知症の兆しがあって、混乱している現在、別の女優さんが演じてる若かりし日、裏方に徹する覚悟をしてくれた実業家男性との出会いから、フォークランド紛争での毅然とした首相まで、彼女の人生初期から、今に至るまでを実写フィルムを交えて描いている作品です。

 亡くなった母はサッチャーさんの髪型が好きでした(彼女は青江美奈さんも好きだったから、ああいうウェイビーでボリュームのあるのがあこがれだったのでしょうね。本人の実際は剛毛でパーマなんてかけなきゃいいのにという髪でしたわ)。なぜだか突然そんな事を思い出してしまいました。

 激動の人生以上に、彼女を支えた夫との間柄が描かれています。時にうるさがりながらも、とうに亡くなった彼がまだ身近にいるようにふるまうマーガレット。

 途中、選挙参謀になってくれた議員さんにほのかな思慕は抱いたものの、彼はIRAのテロで爆死してしまったために、その先の展開はなしだったのですが、その事件が無くても「皿洗いだけの人生は嫌!(ぎくっ!)」と当時の女性としては非常識なまでの宣言をした女性をこそ妻にと思ったデニス・サッチャー氏ですから、添い遂げた事と思います。

 映画では鉄の女サッチャーではなくて、一人の女性マーガレットの側面が強く描かれていて、もちろん、想像を駆使した部分も多いのでしょうけれど、鉄ならぬ人としての彼女の人生はこんな感じだったのかもと言う説得力がありました。

 デニス氏みたいな人は、恐らく欧米でも得難いですが、日本では、サッチャーさんより年下でも、オジサマ方は「女の子にやらせる」意識が払しょく出来ず、退職後の地域でトラブルメーカーになっていたり、地域に根差した女性たちからスカンを食らっているようで・・・・

 生きる世界は違うけれど、越路吹雪さんと、彼女を支えた夫、内藤 法美( つねみ)さんの事を思い出してしまいました。

 しっかし・・・メリル・ストリープすごい! 颯爽とした鉄の女も、足取りのおぼつかない認知症の老女も演じきっています。少し前に「恋するベーカリー」や「マンマ・ミーア」で見せた実年齢以下のはつらつ美熟女を演じた時と別人モード。 ちょっと意地悪目線で「本当の彼女はどの女性に近いの?」なんてついつい思ってしまいました。(^^ゞ

 ところで、先般の「僕達急行」の時もそうでしたけれど、今の映画、本当にかかっている期間が短くて、この映画も時間と場所を考えて、川崎まで見に行きましたよ〜。友人が付き合ってくれまして楽しい1日でした。


※ラゾーナ川崎は109シネマの映画の半券を見せると、割引をしてくれる飲食店が多いです。掲示していない店も多いのですが、駄目もとで一声かけてみましょう♪

携帯から取込 016

                  (↑WIRED CAFEのカフェラテ)

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