会期終了が近付き混んでいるとは覚悟のボストン美術館展に友人たちと行きました。

チケットは当日買い。上野駅構内で買えば良いと思ったら、今まで見たこともないと長い列。

観光名所に関して最も鮮度と精度の高い情報を持つ通訳ガイドの友人がアドバイスしてくれ、駅を出たから文化会館向かいの案内所兼チケット売り場でラクラク直ぐに買えました。o(^▽^)o

これでかなり時間が稼げたと思いますが、国立博物館は三十分待ち。

な〜に楽勝さ。過去の経験からいったらさ! 列は長くはありましたが、とぐろは巻いていなかった(笑)。以前はとぐろと言うかタイル張りの建物前の広場に蛇行して並びましたが、私たちが並んだ時点では、広場は空いていて、それに沿う砂利道に並べましたから。
しかし、二階会場前のロッカーがまだ空いていて良かったというところまでで、会場内はやはり激混み。

というか、はっきり言うと係員の誘導がなっちゃなかった。

目玉展示品の一つ、吉備真備と平治物語という二つの絵巻の前が押し合いへし合い。割り込み多々。全く前に進まないのです。

昨秋の奈良国立博物館の正倉院展の時には、目玉展示品の美しい刀の前で警備員のオジサンがうるさく立ち止まるなと声をかけていて、へばり付きを許しませんでしたし、割り込みも出来ないように竹の棒か何かでちょっとした柵が出来ていました。

へばり付きが有るから、割り込む、だから進まないという悪循環に、諦めてほんの端々を見ただけ。

立ち止まるなと言われてそそくさ気味でも、一応は全容が見られる方がはるかにマシです。

平治物語絵巻の最後、人波が切れた部分で目に入った槍に括られた首級の部分とか、余り見たくもないものだけが目に焼き付きましたわ。

しかし、等伯とショウ白の龍は大きな作品なので、良く見られました。

ショウ白の筆遣いはダイナミックですが、実のところ、水木しげるさんのペンタッチを思い出してしまいました。

それを言ったら、ひとりの友人が共感してくれました。


混み合う館内お食事どころはパス。少し先の国際子ども図書館のカフェテリアに行きました。

通訳ガイドの友人はお客様をこういう質素なところにはお連れしないし、誰も知らなかったので、誉められました。

屋外のパラソルの下でも、真昼の太陽の照りつけで暑いのが難とは言え、ゆったり&安いで喜ばれました。

たまにお休みもありますが、上野文化財巡りの際はぜひご利用を。一見して入りづらそうな、いかめしい金属製の扉が閉まっている入り口が、自動ドアですし、建物自体もステキですよ〜!


その後、公園内の陶器市や皐月展を冷やかしつつ、新しいカフェの前を通り過ぎ、不忍池経由で岩崎邸まで散策しました。

ガイドの友人は仕事で抜け、あとの二人は初めてとのことで、これも喜んでもらえました。

東京駅ほかの辰野金吾、迎賓館ほかの片山東熊という西洋建築黎明期の御大の師匠、コンドル作です。

良く頑張って維持してくださいましたという思いと共に、一部例外を除き、知っている限り、ほぼみんななっちゃない借景にはガッカリさせられる、というのが、東京の名所、名園です。

だから、京都に行っちまうんだぜ〜!次善はお手軽鎌倉ね!とか呟きつつも、建物の見事さは、さすが大三菱のお屋敷でございました。

暑くて疲れたけれど、今日も楽しい1日でした。


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