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明日の帰宅なので、ちょっと遠出したいけど、昨年間近まで出掛けながら土砂崩れで振られた上高地は、お天気がかなり怪しそうです。

そこで知名度が高い観光地なのに、いつでも行ける、で未訪問の昇仙峡に行ってみる事にしました。

山の家から甲府方面に移動すると、さっさと帰りたくなるし、甲府方面には信州方面には感じられる清涼感が無い(失礼!)で未体験ゾーンでしたが、夫は小学校時代に父親に連れて行って貰った懐かしい場所だそうです。

韮崎インターチェンジを越えて、国道とは反対側の山がちな道を行きます。

遠いね〜と言っているうちに、こんもり尖った小山が見え、ガイドブックなどに見られる昇仙峡っぽい雰囲気が漂い始めます。

私の抱いていた「峡」のイメージは凸凹でしたが、あらら、という程フラットなところが昇仙峡の片方のスタート地点で、公営の駐車場を始め、お店を利用すればオーケーの駐車場がたくさん有り、トップシーズンはどうか知りませんが、今の時期は無料でした。

ロープウェイに乗ろうかと思いましたが、ちょうど団体さんとかち合い混雑気味だったのと、発券場のお姉さんの今日は眺望はイマイチとのアドバイスにより、散策優勢にしました。ロープウェイはもっとスッキリ晴れた日に乗りますわ。

フラットに見えた昇仙峡は仙ガ滝入り口というお店が左右から取り囲み、ミニアーケード状態の場所を過ぎると一気に下り始め、見事な滝が見えました。

更に下ると、渓流沿いの散策路で、そそり立つ巨大な岩や、土石流だったのか、巨大な石が見られ、多くの石に見立てによる名前が付いていました。

中にはかなり苦しいこじつけ的に思われるものもありましたが、大佛岩やオットセイ石、トーフ岩などは確かにそう見えます。

特にトーフ岩はスッパリ刃物で切り分けたような断面で、自然の力の凄さを感じました。

バスツアーのお客さんたちは仙ガ滝辺りでおしまいにしてしまうようで、石門からはグッと人が減ります。アップダウンは思った程きつくなく、足下も舗装されているので、軽装で大丈夫でした。

紅葉の時期は賑わうそうですが、実に静か。閉店か休業か、開いてないお店もいくつか見られ、それも無理からぬことと思われました。

現地で貰った案内図やパンフレットには日本観光地百選渓谷の部、第一位、平成百景、富士山に次いで全国第二位と書いてあるのに、日曜日でこの人出。

混み合わないのはありがたいのですが、どういう投票による結果なのかはともかく、華々しいタイトルを引っさげている観光地でこれでは、他の観光地もさぞかし苦戦だろうなぁ、と心配になってしまいました。

京都や鎌倉ですら、場所により閑散としている現状を見ると、東京一人勝ちの感が益々強くなりました。

(東京ファンの方はお気を悪くされることとは思いますが、首都圏では過密による住居の劣悪さや、過酷な通勤状態、交通渋滞などなどのストレスフルなマイナス面を、東京のてんこ盛りの「最新の○○」によるお祭り気分でごまかしているのでは?と私には感じられます。

古い建物も手を入れて現役でいられる上野などに行くと、文化の厚みを感じ、いいなぁと思えますが、スクラップ&ビルドのキラキラしい街、今まであった空き地やゆとりある空間を潰したに街に行くと、確かに刺激的ですが、親しみは感じられません。

ストレスの原因である首都圏の過密を減じる為にも、東京一極集中の流れを変えないと、と思います)


突然、東京に対するアンチテーゼを差し挟みましたが、昇仙峡は無料で楽しめるのが申し訳ない位の見応えがありましたので、甲府に近い方の入り口でほうとうと鶏モツ煮を食べて、その後、別の店でみやげ物の饅頭やカステラを買い、大都市圏の基準から思うとかなりお高い公共交通のバスを利用して、出発地点の駐車場近くに戻るなど、けちんぼとしては最大限に地元でお金を使って参りましたよ。

夫の携帯付属の歩数計によると一万歩以上になり、結構疲れました。

最初の心づもりでは渓谷沿いを徒歩で往復でしたが、バスに乗って戻ったし(高い場所、視点から見るの眺めもなかなか良かったです)、日本一長いバラの回廊とやらが美しいに違いない県立フラワーセンターに寄るなんて思いもぶっ飛んでしまい、家に着くまで舟漕ぎ状態。到着したらばお昼寝。体力ダウンでトホホでしたが、なかなか面白い1日を過ごせました。