あちこちで聞く話ですが、我が家のブルーレイレコーダーも気付いたらハードディスクが不足気味。ダビングして容量増やしてしのごうとしています。

ダビングしても、見なきゃ意味無いもんね〜!で、日曜日位からボチボチ見ていて、昨晩一気に見て終了したのが「大奥」。

何てったってロケ地が京都や滋賀県の名所だもんね〜。お、嵯峨御所の大覚寺、これは新撰組が本陣にした黒谷さんこと、金戒光明寺だわ、などなど、当てものがとても楽しいです。

主役の多部ちゃんと堺雅人さんも結構好きだしね。おばか側室を演じた窪田クンは大河ドラマでは清盛の暴走の歯止めになり、彼が早世したから平家が傾いたと言われる慎重、堅実、真面目な知性派、平重盛を演じたけど、全然別人格で、若いながら達者だわ〜、とか、また鶴瓶さんの息子は直ぐ死なされちゃったぞ、などなどひとりツッコミで面白く見ました。
結局は将軍とは何と不自由で幸薄い存在かに尽きるストーリーですが、長丁場のドラマでは、春日局を悪役に次々エグい出来事が起こり、さながらソープオペラの趣です(最後には悪辣なやり手として振る舞った春日局の本音が漏らされ、悪役ではなくなるんですが)。息子一家の幸せをぶち壊すのも平気な鬼みたいな女性を演じたのは、朝ドラのカーネーションでは、いいとこの嬢ちゃんでいまいち頼りないお母さんを演じた麻生 祐未さん。この別人ぶりは窪田クンの更に上で、さすが役者さんってのはすごい!

じゃあ、勢いで映画も見ちゃえ!グズグズしてると見そびれるぞぉ!で見ました。

テレビ版は多部ちゃんが家光。赤面疱瘡の流行で若い男が激減した江戸で、どうして女将軍が出現したかのそもそも編。二年前に公開された嵐の二宮君主演の吉宗バージョンでは女将軍が当たり前の状態でしたが、最初は影武者を使っても上様は男の振りをしていたのです。

今日の映画は菅野美穂さんが綱吉、大奥総取締の美男子はテレビ版と同じく堺雅人さん。但し他人の空似で性格も全く異なるという設定でした。

テレビ版ではジャニーズ事務所の田中クンが演じた若い僧侶が、映画ではでっぷり肥えて年食った生臭坊主にして綱吉の父、桂生院となり、彼だけは京都から来た野心家の美男子を見た瞬間に、かつて慕っていたアリコトを思い出すという趣向でした。

綱吉は平たく言えば淫乱な女性として描かれているものの、やはり、将軍はつらいよの世界なのです。

かつてフランス王妃マリー・アントワネットが衆人環視のもとで出産せねばならなかったように、跡取りが絡むと、最もプライベートな部分を他人に監視され、権力者とは何と不自由なのかと思わされます。

男女逆転だから、ことさらに権力者の不自由さが浮き彫りになっていますが、恐らく実際の将軍や大名もずいぶん不自由でストレスフルな生活だったのでしょうね。


ロケ地やセット、衣装など楽しみながら見ました。

で、見終えてからトイレに行くと………あ〜ら、な、何と近所の親しい友人がいるではないですか。ビックリ。

これからレ・ミゼラブル見るけど、良かったらもう一本どう?と誘われ、一瞬心が動きましたが、かなり主張が激しく、笑えない系の作品の連チャンはキツいと辞退しました。

実は映画が始まる前に、乗り換え無しの一本で行けるから、鎌倉の実家の墓参りをしようかと思い付きましたが、友人からの誘いを断った事で、急にギアが入りました。それまでは墓参か横浜駅東口でブラブラか迷っていたんですけどね。

そばのダイエーで安い花束と安い線香、ミニライターを買い、横須賀線に乗りました。

細かい駅がいっぱいある私鉄沿線住まい歴が長いので(私鉄がなくて国鉄改めJRしか使えないのは八ヶ岳の家だけです)、横浜と鎌倉が駅が少ないのに、意外に時間がかかるので、ちょっと驚きましたが、無事到着。

ずーっと墓参をサボっていて、暮れもお参りしていなかったのが気がかりだったので、思い付きを実行して良かったです。

ずっと雨が降らないので、本当に珍しく線香入れがカラッと乾いていて、良く燃えて、モクモク状態で、香りが良くない安い線香で燻製状態でした(笑)。

誰か年末年始にお参りしているかも?で少なめに用意した花もお安くてしょぼいけど、ま、気は心ですよね。

実家の菩提寺はセミ観光スポットですが、今日は先客で豪華花束をお供えして墓参のご夫妻がいらしただけで、彼らが帰ってしまった後はこじんまりした境内に私ひとり。

せっかく来たからとちょっと散策しました。

小説「光圀伝」では水戸光圀が唯一頭が上がらない存在として描かれている(但し、登場人物としてイキイキと描かれているのではなく、ト書きっぽい描かれ方です)英勝院が開祖なので、江戸時代の権勢は鎌倉五山を上回っていたとか。ですが、その分、徳川将軍家が朝敵扱いになった明治以降のギャップは大きいようです。

と、ここまで書いて、やはり墓参する気が満々になったのは、徳川将軍家を描いた「大奥」を見たからかもねと思いました。菩提寺も葵の御紋です。


境内では神仏混交の名残の小さな金毘羅宮にお参りし、英勝院様の廟前にお参りし、最後に本堂の小窓を開けてご本尊にご挨拶。

今年は5日の初詣から、日本の平和、家族の幸福に加え、崇ちゃんの足の完癒と実力発揮を祈っております。


さて、気になることが済んだし、せっかく鎌倉に来たから、タラランラン♪

…………とはならなかったのです。

思い付きで動いたため、長時間歩行に不適なバッグ持参のため、全然歩き回る気力が湧きません。

最近、一日二食でいいみたいな感じで、胃もたれ&食欲不振→体重減少&体力減退と情けない状況。

食欲とは生きる意欲なりとは良く言いますが、私の場合、まっことに経済的にと言うべきか、そもそもドけちだからそうなるのか、食欲&体力減退イコール買い物意欲減退に直結してるのです。

いつもなら覗く激安ブティックも見とうないよ。オバハン向けのちょっとかわいい、おしゃれっぽい物をお手軽価格での店も見とうないよ。八幡宮のそばの紅谷のリス好みのくるみのお菓子も見とうないよ、欲しくないよ。(-.-;)

さすがに、あんまりだよと思い、鎌倉カスターのプレーンと季節限定のイチゴを二個ずつ、おやつに買って帰りました。

鎌倉、単独で出直しだわ〜。


人気blogランキングへ