今回の小旅行の目的はダブル観梅でございます。

 自然のナチュラル観梅は梅園で堪能しました。

 そして、描かれた美の観梅はMOA美術館で。

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 誰です! 国宝の撮影をする不届きものは!
・・・ってよ〜くご覧ください。

 光琳のこの有名な作品をご存じの方ならば「ありゃ、色合いがちょっとね」だと思います。

 科学技術を駆使して、そもそもの顔料や技法を掘り起こし、描かれた当初はこうだっただろうと復元した作品なんです。「撮影可」と看板が出てましたよ。(^^)v

 渓流の水の流れ、こんなだったんですね。

 国宝の作品をはじめ、琳派は宗達、光悦から、幕末に近い酒井抱一・鈴木其一まで幅広い展示でした。

 さりげないけど、美しい線が好きでして・・・また我田引水と申しますか、何と申しますか・・・(^^ゞ 小塚選手のスケーティングと共通なものを感じるのですよ。

 実際、じ〜〜〜っと暗くした展示スペースで紅白梅図屏風を見ていたら、崇ちゃんの描く軌跡を思い出しちゃいましたね〜。「難しい事を、さりげなく見せて、魅せる」のです。氷上で笑顔で滑る彼を見たくなりました。

 このMOA美術館、私も最初に行った時は度肝を抜かれましたが、神々しい永田町という感じで(笑)、急傾斜のエスカレーターをいくつも経て本館に入ります。運営主体が宗教法人なので、神々しさがあるんですね。まるでローマのパンテオンのような天井ドームを持つスペースもありました。

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 始祖の岡田茂吉翁の「美術品は決して独占すべきものではなく、一人でも多くの人に見せ、娯しませ、人間の品性を向上させる事こそ、文化の発展に大いに寄与する」との信念のもと、戦後、東洋美術の優品を蒐集されたものを展示しているとの事ですが、信者さんだけにではなく広く公開してくれているのはありがたい事です。

 お昼は館内のレストランで。無農薬などこだわり野菜の農園も持っている団体なので、ちょっとお高い目のプライスですし、美術館ゆえ、選べるメニュー数は少なめが、ゆったり出来るお席になっていました。前回来た時はもうちょっと食堂チックだったので、リニューアルしたのでしょうね。

 今回と同じ友人と、何年か前に来た時も雨、しかも突風でお庭に出る事が叶わなかったのですが、今回はリベンジ。私、雨女ですから、またしても雨だったんですが、その分、しっとりとした風情。

 大磯にあった三井財閥関係のの建物にあったという門を移築したこちら。まるで京都にでも来た様な感じでしたよ。

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 温暖な地域という熱海にもかかわらず、重装備でも寒いぞと思う氷雨だったので、MOA美術館を擁するエリアにある梅林や、頼朝・政子カップルにゆかりの伊豆山神社まで足を延ばす気力もなかったのが残念ですが、また来なさいって事でしょうね。(^_-)

 東海バス(西武系のバスはパスモ、スイカ使用可ですが、東海バスは現金払いで〜す)で熱海駅に戻りまして、お土産物をちょっとゲット。

 もともと、節約志向コンビですが、帰りに掛かると、またしてもというか、ますます渋ちん本能が激しく復活するものですね。駅前商店街にある飲食どころのお値段を見て・・・やめとこか・・・で、結局、駅前マックでアップルパイと珈琲Mの合計250円なり〜♪で済ませました。(^^ゞ

 横浜方面から熱海って、混雑の逆方向なので、気分的にも楽だし、実際に、最寄の鉄道のごく短時間以外、全て坐れて楽チンな旅でした。

 また行きたいと思わせてくれるに十分な、魅力的なスポットでした。◎

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