ぶるる、寒いです。

 先週は上着のいらない汗ばむ陽気だったのに、今日はまたしっかり冬服。今年の気温の乱高下について行くのはオバサンにはきついよ〜。

 と言いながら、出先のそばにあるので、せっかくだからと、称名寺/金沢文庫に行って参りました。こちらは横浜にありながら、鎌倉文化圏に属しているので、同じく市内に片端のある朝比奈切通しとも抱き合わせで世界遺産に登録して貰いたいスポットであります。

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 赤門から参道がスタートします。赤門と言っても、どこぞの赤門とは違って、とてもこじんまりかわいいサイズです。
  参道はこんな感じ。ちょっとした桜のトンネルです。

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 いったいに関東のお寺は質素か、あるいは現世利益バリバリ系に分かれているように思いますが、称名寺は前者かと思います。

 参道にはちらほらとお店がある位。よくある門前町の賑わいはありません。逆に言うと、門前町にありがちな客寄せもないので、気楽に歩けます。今日は花見客目当てに屋台が二つありましたが、ひとつはまだ営業していませんでした。普段は屋台もありません。

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 仁王門。ここは進入禁止なので、脇から通ります。

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 桜のきれいな境内は、浄土庭園。平泉の毛越寺が有名ですが、現地の説明板を見ると、その最後の部類だそうです。確かに毛越寺に行った時に「似てるなぁ」と思ったものでした(もっとも、毛越寺の方が広いです)。

 京都や奈良の大伽藍に比べ、コンパクトな横浜の寺院の中では相当に社域が広い方でしょう。背景にマンション等高層建築がなくて、景色が美しいのも好ましいです。横浜では相当贅沢な眺めと言えそうです。

 とにかくそっけないというか飾り気がないのが武士の寺らしいです。

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 周辺は住宅地。辛くも残っていた塔頭のひとつ。京都の大寺院の塔頭と違って、質素を通りこして、はっきり言って廃屋に近いです。関東大震災で倒壊したあとに再建されたものだとか。この小さな塔頭は参道からほんの少し入ったところですが、訪れる人もほとんどいないようです。

 参道を通って帰途につきましたが、リスがちょろちょろと駆け回り、桜の花びらを食べていました。鎌倉からあちこち経由してやって来たタイワンリスでしょうね。最後は椿の中に入り込んでいました。残念ながら写真には入りませんでした。

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 赤門を反対側から見ると、両側に源平桃が植えられていて、桜とあいまって美しいです。

 国宝、重文などのお宝や建造物を見たい方には物足らない向きもあるでしょうけれど、心和むゆったりした散策を楽しみたい方にはおススメ出来るスポットだと思います。

 あ、県立金沢文庫(境内の中にあります。トンネルみたいなところをくぐった向こう)に入館すれば、仏教中心でその時々、お宝を見ることが出来ますよ〜。今日は時間ないのでスルーしましたけど。

 しつこく繰り返しちゃいますけど、鎌倉市内のトイレ状況のいまいちさなどを考えると、かなり厳しいと思うけど、横浜市内のここが世界遺産になったら、やっぱり嬉しいなぁ。

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