大好きな映画は保存食品だとしたら、舞台やショーは生鮮食品。普段はお値段手ごろで間違いない（ま、たまにすんごいハズレ有りますが）品質の映画が良いですが、やはり生鮮食品の生きの良さは素晴らしいですね〜。

　　物語はオズの魔法使いのそもそも話。少女ドロシーとブリキのロボット、臆病なライオン、カカシが、邪悪な魔女に立ち向かう本歌に対し、どうしてこの取り合わせになったかが分かる展開で、ウマい！と言いたくなりました。

　　主人公は善良な魔女、グリンダとウィキッドと呼ばれた邪悪な魔女の二人。後世には敵対関係となった二人が出会った大学入学時をグリンダが思い出すところから物語が動き始めます。

　　劇団四季の厳しい入試、厳しいレッスンを経ての主役ですから、歌唱力はさすがに素晴らしいです。特に悪い魔女とされてしまったエルファバの歌声は深みがありました。一方で、成り行きで良い魔女代表になったグリンダのチャーミングな事！

　　たまにいますよね。あんまりものごとを深く考えずにチャラチャラしているのに、収まるべきところに収まっちゃう調子の良い、だけど憎めないタイプ。　

　　グリンダはひとつ間違えるとすごい嫌な女になりかねないチャラ子ですが、実は心根は優しいし、悲しみも知っています。

　　二人の見かけも性格も対照的な魔女に、歌唱力や舞踏力のあるキャストが支え、とても見応えがありました。セットもロングランならではの凝り方で大いに楽しめました。

　　ネタバレになるから詳細はスルーしておきますが、後味も良いエンディングです。カーテンコールもたっぷりで、満足度高いです！

　　楽しいチャンスをくださった友人たちに感謝です。

キャストは四季のサイトによりますと・・・以下の通りです。

2013/10/07 〜 2013/10/13 のキャスト情報
（2013/10/07 更新）
グリンダ 苫田亜沙子
エルファバ 雅原 慶
ネッサローズ 保城早耶香
マダム・モリブル 中野今日子
フィエロ 飯村和也
ボック 山本 道
ディラモンド教授 斎藤 譲
オズの魔法使い 渡辺 正

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