昨日、一昨日とかなり歩き回ったので、最終日の今日はゆっくりペースで動くことにしました。

  ホテルのチェックアウトは10時過ぎ。荷物を預けて、ならまちへ足をのばしました。

 二年前に来た時より、お店の数が若干増えている気がしましたし、日曜日なので、人出もありましたが、激混みの京都に比べると、奈良は何事も穏やかな気がします。

  前回は拝観しなかった世界遺産の元興寺にお参りしました。

  1200年前の瓦を使った屋根の曲線の美しいこと!

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 かつての寺領に比べて、かなり縮小しているそうですが、権勢を誇る大寺院にはない歳月をかけて洗いさらされたような清々しさを感じました。崩れかかった土塀にも風情があります。

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 お寺の後は、待望の昼ご飯です。奈良漬けをはじめとする漬け物を販売している老舗が、一画を結婚式などのパーティーも出来る場所にしているスポットの、一番手前の店舗奥にあるレストランで家庭的なお料理をいただきました。

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 お茶がとてもおいしく、また赤出汁のみそ汁もおいしかったです。おかずは母の料理を思い出す、どこか懐かしい味で和めました。

 続いて、トリップアドバイザーで日本の無料観光施設の七位に列せられたという格子の家の見学をしました。

  間口に対して税が課せられたことから、間口は狭く、奥行きのある町家。京都のものが有名ですが、奈良の町家も間に坪庭を挟み、奥行きがあります。祖母が育った小浜の家もうなぎの寝床、すなわち町家だったそうですが、こんな風に庭があったのだろうなぁ、と想像しました。

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 さて、ならまち最後の〆は、蚊帳布巾から、最近はアパレル商品まで扱い、東京や横浜にも出店した中川政七商店の本店へ。

 3時からのお茶の予約を書き込んで、友人の買い物に付き合って、おしゃれな和のものを見て楽しみました。

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 おまちかねのお茶は、大奮発して季節のパフェ、かさね、1200円なり〜をいただきました。和室とシンプルなテーブル席があります。靴の脱ぎはきが面倒なのでテーブル席にしました。順番が早かったので、窓側に座れました。

  かさねというパフェは、着物のかさねをイメージして、季節ごとに変えるそうですが、今は栗、リンゴのプレザーブ、水羊羹を崩したものなどで、秋らしいグラデーションです。

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  楽しく歓談後、名残惜しいので、興福寺を経由して、近鉄奈良の手前からひがしむき商店街を通り、ホテルで荷物をピックアップしてJR奈良から京都に向かいましたが、とっぷり暮れてしまいました。

  驚いたのは、京都の一駅手前の東福寺の大混雑。ガラガラだった車内が一気に人でいっぱいになりましたが、紅葉狩りの帰りの方々だと思います。

 京都駅では誘導の駅員さんが何人かいらして、ロープを持ったりしていましたから、さぞや見頃だったのではないでしょうか。

  京都駅の激混みは、夕食時間と重なり、伊勢丹のレストラン街はどの店も並ばなくてはで、特に京都らしい料理を供する店の待ち順はとても長くギブアップしました。

  八条口に出れば、空いている筈と移動。並ばず入れた喫茶、軽食の店、空いていたのは軽食品切れの為でした。御手洗団子で小腹を満たし、新幹線でおにぎりを食べ、楽しい旅のラストお食事ははなはだ簡素でした。

  新横浜でも、人の多さに驚き、地元最寄り駅でもでした。本当に、めったにないほどの観光ピーク(行く先々で結婚式を見ましたし、電車では大きな引き出物の袋を見ましたから、結婚式のラッシュでもあったようです)に当たったんだな〜と思います。

  過ぎてみれば、あっという間の三日間、行きたかった高雄〜栂尾、飛鳥訪問が出来て嬉しかったです。

  休日はバスも無く、タクシーで日付の変わるギリギリ手前に無事帰宅しました。

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