月曜日に昨秋予約を入れていた人間ドックがあるからと、涙を飲んで帰国です。でも、考えようによっては、よくぞショートプログラムとフリーの観戦が出来る日程で予約をしていた、とも言えますね。

  四大陸選手権の競技は全て午後始まりなので、女子フリーはもちろん見られませんし、予想通りたかひこさんの出場が確実になったexhibitionも見られない!

 あー、残念だい!と思いながら、こづ友さんのご案内で、ホテルから徒歩圏のちょっと洒落たお茶屋さんでお買い物しました。
  何か不思議な雰囲気の通りで、横須賀の米が浜通りの商店街みたいに、ちょっと古ぼけた感じのお店がパラパラ空いている、少なくとも午前中は閑散とした印象のある場所なのに、お茶屋さんは、そこだけヨコハマ元町ちっくな、ちょこっと高級店のようなのてした。

  店の入口に日本の旅行会社のステッカーが何枚か貼ってありましたから、いわゆる優良店、ただし、そここそお高くまけないよってところでしょうか。

  ケチンボの私としてはめったに無いことですが、今回は台湾ドルと日本円の交換レートなんぞも、全く計算せず、ちゃらんぽらんでしたので、あとで計算したら、結構いいお値段にはなりましたが、バラまき小分け向けのプーアル茶や高級パイナップル菓子、烏龍茶の梅甘露煮などを買いました。

image


 日本に支店を開いたというサニーヒルズのパイナップル菓子は春節のチャーミングな手提げに入れてくれ、半ばはこれに釣られたようなものてす。σ(^_^;

その後、ホテルに戻ると、エントランスからにこやかに入って来た無良君におめでとう!って言えました。無良君はサインペン片手でサービスしていたのに、サインして貰いたい大会プログラムをしまっていたので、返す返すも残念でした。

  やはり今日帰国しないと、という桃園空港から帰国するこづ友さんたちをホテル前でお送りして、お隣にあるIKEAを覗いたヤツです。

  気に入りのペラペラまな板と、ポリ袋の口をバッチンするの、置いてないかな〜? 台北でIKEAかい?と自分にツッコミましたが、自宅からIKEA、ささやかな買い物のためにわざわざ行くのがめんとっちいんだもん!と言い訳。

  結局、ホテル隣のIKEAはそんなに大きくなくて、キッチン雑貨の扱いはなく、仕方なく、おそーい朝ご飯でスタバに入りました。台北まて来て、マックだのスタバだのってどうよ? と、またまたツッコミますが、ひとりで入りやすいし、お腹がほとんど空かないから飲茶の店なんぞに行けません(^^;)。

  ホテルが台北アリーナのオフィシャルホテルなので、選手やスタッフの多くがお泊まりゆえ、スタバではデニス・テン選手お見かけしましたよ。

  初回お友だちがオーダーしたバラの香りの紅茶、これは日本にないオリジナルのようなので頼んでみました。

image


 玉子をかけた甘くないフレンチトーストに具を挟んだサンドイッチと食べました。 

  少し早いとはおもいましたが、ギリギリセーフの駆け込みで怪我しては元も子もないし、ホテルと空港は、日頃の私には十分徒歩圏なので、キャリーガラガラしながら、最後に町歩きを兼ね、移動することにしました。

  と、その前にチェックアウト後に預けたキャリーを貰わなきゃ、そもそもその前にトイレ借りなきゃ。


    と、その時に奇跡は起きました。

   な、何とトイレに行く前に通なきゃなエレベーターホールに、ジャージ姿の男性たちが。うわー、たかひこさまご一行さまではないですか。

  彼らは既にエレベーターに乗り込もうとしていました。どうする、甲斐小泉、見てみぬふりか?

  一生後悔するぞぉ!


  意を決して出て来た言葉が「小塚さん、おめでとうございます」でした。応援の時は、たかちゃんガンバ!と精一杯声を張り上げていましたが、私ひとりしかおらず、いくら息子の年齢と言っても、れっきとした社会人にそれじゃ馴れ馴れしいんでは?と瞬時に考えてのさん付けてしたが、そこで勇気を使い果たしてしまったようです。

  見るからに怪しい風体のオバサン(着帽、一番度の強いブルーライト対応の色メガネ、防犯カメラに映る怪しいオヤジのオバサンバージョンです)から声をかけられ、ほのかにコックリしてくれるのがやっとだった小塚君でした。

  もう少し気の利いた言葉を言えば良かったと思いますが、たかひこさんの前にいるトレーナーの出水さんにデミさん、ありがとうございますというと、こちらは余裕でニコッとしてくださいました。

  エレベータードアが締まる間際にお気をつけてと言って一礼したワタシ。

  ドッと冷や汗でしたよ。あー、バカバカバカ。お気をつけて帰るのは自分じゃんか。たかひこさんはこれからexhibitionだよ〜。見られなくて残念ですが、頑張ってくださいとか、どうして、もう少し胡散臭くない言葉が出なかったのか!

  それでも、帰る間際にたかひこさんの顔を見られ、幸せではありました。

  うん十年前、憧れの人の前に出ると、何もまともなことを言えなかった自分に戻ってしまいましたよ。

   帰りの道々、凝った鋪道ゆえ、引っかかりがちなキャリーをガラガラしつつ、心は乙女な自分に呆れたり、懐かしくなったり。思えば、こんな気持ちは大変、大変にひさしぶりで、そういうドキドキまでもよみがえらせてくれたたかひこさんには益々感謝しました。

  四年ほど前に長男と台北に来た時は、傘が手放せず、薄ら寒かった台北ですが、今回は傘が要ったのはほんの少しだけ。お天気に恵まれました。

image


  また、ここから台北に歩を踏み出したいなと思う松山空港は、コンパクトで親しみの感じられる空港でした。

image


  さあ、ここで、本来の私らしさを発揮して、在日の観光協会からいただいておいたお土産物引換クーポンを取り出しまして

image


  しっかり取り替えて貰いました。お店の人は気持ち良く対応してくれました。このタロイモクッキーが一番人気との事でした。

image


  幸か不幸か、食欲に加え、物欲も失せていたので、とっとと両替して、待合室でダラーとしてました。

  帰りは二時間半、土曜日は最寄り駅からのバス便が泣きたくなるほど少ないのですが、ラッキーにすぐ乗れて、大感動の台北旅行はお開きとなりました。

 本当に行って良かったです!ヽ(^o^)丿