目覚めると、今朝はスキージャンプの葛西選手の悲願の個人メダル獲得のニュースで大盛り上がりのテレビでした。葛西選手、おめでとうございます。41歳というスポーツ選手としてはかなりの年齢で、とりわけ過酷なジャンプ競技で第一線を維持されている努力に、心から敬意を感じます。

 しかし!

 羽生選手、葛西選手と続く、快挙に浮かれてはいられない状態と相成りました。
 うちはいいんですよ。

 たった車1台分の駐車場の雪かきで私が腰痛で、いたたと1日うめいていても、それはたいしたことありません。雪をどけた分、日差しでみるみる溶けてくれましたから。道路はまだまだですが、明日、あさってと状況は良くなっていくと思われるからです。

 けれど、八ヶ岳の兄宅にメールをして、返事を見て、本当に驚きました。

 ニュースではほんのちょっとだけは報道していましたが、山林に囲まれた兄宅、雪に閉じ込められて、全く外に出られないんだそうです。幸いに食料は十分あるものの、昨日の雪かきは、変な言い方ではありますが、焼け石に水状態で、雪の重みに屋根が耐えられるか、義姉はとても心配している様子です。

 まさか、こんな深刻な状態になっているとは、一般的な報道だけでは全然分かりませんでした。

 冬場はクローズしている山の家も心配です。以前の、今回よりはるかにましな大雪の時、列車で山の家を見に行ったことがありますが、ドア前の雪をかかないと、玄関に入れない状態で、ベランダの雪はうずたかく、除去するのに相当時間が掛かりました。今より若く、腰もやられてなかったから良かったけれど、今なら対応不能だったかも・・・と思ったあの雪より、倍以上も降っているらしいのです。

 ツイッターを通して、色々な情報が入って来ました。それに呼応するかのように、だんだんにNHKでも報道するようになりましたが、除雪車が入るのは役場などある主要部だけ。幹線道路を外れると、広域過ぎて手が回らないようです。

 夜になると、中央道の小淵沢ICのそばの空撮を映していましたが、一般道に行き場のなくなった車が列をなしていました。燃料切れ、食料切れにどうやって対応されているのか心配です。

 全国的に、倒壊や除雪作業中に亡くなった方、雪のため怪我をされた方が多数出ているとのことで心配です。

 都市部の交通の脆弱さはもちろん、報道されるべきなんですが、地方の高齢者世帯など、大きな声が出せない、ツールが使えない、ない人たちが苦境に陥っているようで、こちらも優先的に報道して欲しいと思います。

 このレベルになると、事後処理も多々出ると思われますので、報道しておかないと、雪害に無関係な地域の方たちに、深刻さが伝わらず、支援を受けづらい事態になるのを心配しています。

 天候のことですから、人力ではどうしようもなく、ただこれ以上の積雪がないように祈るしかないのですが、もし、夏は異様に暑く、冬にふだん雪が降らない地域まで豪雪に襲われるような異常な気象となる原因に、私たちの行動が絡んでいるのなら、考え直さなくてはならないでしょう。

 離れていて、もどかしい限りですし、下手に動くことがかえって迷惑をかけてしまうので、動けませんが、何か出来ることはないのかと考えてしまいます。

 ・・・という事で、リジェンド葛西氏のインタビューなど見ながらも、心からすか〜っと喜べないのが、なんともいえない1日でした。

 早く、おだやかであたたかな春が来ますように。豪雪被害がこれ以上広がりませんように。

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 穏やかな春が待ち遠しいです。