いささか蒸し暑い日となりました。

  図書館に本を取りに行ったりする用事があって出かけたので、え〜いついでだ!で、とっても久しぶりにジャック&ベティに行きました。

 時計が狂っていたのだか何だか・・・余裕を持って行ったはずがぎりぎりセーフで、予告編が始まっていました。

 見たのは「そこのみにて光輝く」。

 あさイチで、有働さんが異様にハイテンションになっていた綾野剛さんのプレミアムトークの時に紹介されていた作品で、綾野さん以外に、興味を引かれたのは、朝ドラ「ごちそうさん」で清潔感のある賢そうなヒロイン長男を演じていた菅田将暉さんが、チャラいお兄ちゃんを演じているらしいところでした。
 綾野さん自身も私は朝ドラ「カーネーション」で初めて知りまして、今の自分のタイプではないのだけど、どこか気になる人です(今の私は、愛情いっぱい注がれて育ったことがありありとわかる、小塚選手みたいな、わかりやすいタイプがかわいくてしょうがない・・・オバチャン愛ですかねぇ(^^ゞ)。

 物語の舞台は函館というのも見たかった理由の一つ。いまだに函館に行ったことが無いのですが、何とか行きたい場所のひとつで、子どもの頃よく遊んでもらった防大出身のやさしいお兄ちゃん(当然、今はオジサンかおじいさんになられてるはず)が函館出身で、とても印象が良いんです。

 ところで、この作品の函館は、寂しい吹きっ晒しのような風景が多く出てきて、それは、主人公たちの心象を反映しているみたいです。

 綾野さん演じる主人公は訳ありで、パチンコ店で知り合った菅田さん演じるチャラ男に連れられて、彼の家で、池脇千鶴さん演じる姉ちゃんの作るチャーハンをご馳走になりますが・・・

 みんな訳ありなのですが、とりわけ、チャラ男の家の雑然とした有様には驚かされます。そして、姉ちゃんが家を支えるためにしている仕事も痛々しい。

 私が知る限り、いい人の役が多かった高橋和也さんが、まことにしつこい中年男を演じていて、貧しい姉弟に絡んで来ます。一方、火野正平さんは謎めいた人物として、主人公に絡んで来ます。

 何とも重い、救いのない生活の中で、チャラ男の刹那的な軽い明るさが、場を和ませるのですが・・・やがて・・・


 って感じの、基本的に明るくない話です。

 菅田さん、朝ドラとは全く別の男性像を見事に作り上げていて、あの、さわやか好青年を演じた人とは思えないです。でも、目がきれいなのは同じ。

 池脇さんも体当たりですな。悲しい重荷を背負いながら、気丈にふるまうさまに、主人公でなくても、ぐぐっと惹かれそうです。

 睡眠不足が続いていたので、ひょっとして寝ちゃうかもと、若干心配でしたが、ぜ〜んぶ起きていられるほど、目が離せない映画でしたわ。

 楽しくはない・・・でも、ほのかな明かりが見えているような、そんな終わり方でした。

 映画の後は、もうヘロヘロで、さっさと帰宅しました。

 気候のせいだけではなく、最近、体力ありませんな〜。以前ならせっかくだからと有隣堂の本店を見たり、伊勢佐木町を歩き回っていたというのに・・・。とほほ。


 さて、夜のニュースで都議会の野次の犯人(?)が名乗りをあげた旨を放送していたのですが・・・・

 もっと見るからにオヤジっぽいタイプかと思っていたのに、一見して、さっそうと現代的なタイプに見えるのがビックリでした。たぶん、彼は講演会とか、個人的に接する時は、物わかりの良い、フェミニズム寄り発言が出来ちゃうタイプではないかと思うんですが・・・・そういう人が、議会と言う場で、女性に対して、レベルの低い、まことに失礼な野次を飛ばす・・・というところに、日本の男尊女卑の根深さを感じます。

 それにしても、映像を見ると、明らかに別人からも野次が飛んでいるのに、その人たちは名乗らないで、また、トカゲの尻尾切ですかぁ?と言いたくなります。

 そして、もうひとつ。このニュースが第一になってしまうところに、もっと大事なニュースを隠したいという意図があるのか・・・とついつい深読みをしたくなるほど、国民の同意抜きに、数を頼みに、好戦的な方向に動き始めているのが止まらないのが怖いです。

  今日は、県民の4人に一人が亡くなったという沖縄戦が終結した日ですが、あのような悲惨な状態を二度と招いてはいけないと思うのです。どうして、他国の傭兵状態になることが平和に結びつくのか・・・私には理解が出来ません。

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