暑くて、一人では腰が上がらないのですが、友人が付き合ってくれるので、デジタル化された1964年の映画「なまいきチョルベンと水夫さん」を見に、またまたシネマ・ジャック&ベティに行きました。
原作者は「長靴下のピッピ」で有名なリンドグレーン。
本編の主人公、チョルベンは、ピッピほどの強烈キャラではないですが、ぶさかわなどと、失敬極まりない賞賛をされている太目で笑顔がかわいくて、でも、口達者な(だから、なまいきという邦題が付いたのですが)チャーミングなキャラクター。
彼女の暮らすウミガラス島の、近所の仲間たち、家族との、北欧の漁村の素朴な暮らしを描いた作品です。
原作者は「長靴下のピッピ」で有名なリンドグレーン。
本編の主人公、チョルベンは、ピッピほどの強烈キャラではないですが、ぶさかわなどと、失敬極まりない賞賛をされている太目で笑顔がかわいくて、でも、口達者な(だから、なまいきという邦題が付いたのですが)チャーミングなキャラクター。
彼女の暮らすウミガラス島の、近所の仲間たち、家族との、北欧の漁村の素朴な暮らしを描いた作品です。
チョルベンはきょうだいに両親が揃って、時に厳しく、いつもあたたかい環境ですが、夏をウミガラス島で過ごす近所の子、ペッレはお母さんを亡くして、母親代わりのお姉さんと、ドジで憎めないキャラのお父さん、兄たちと、ウサギのヨッケをかわいがりながら暮らしています。あちこち歯が抜けているチョルベンの子分、スティーナは、おしゃべりと歌が大好きなおしゃまな女の子。夏の間、島のおじいちゃんの家で過ごします。
水夫さんとは、チョルベンの家の大きなセントバーナード犬で、海の落ちて泳げないと騒ぐチョルベンを、犬かきで泳いで救いに来てくれるなど、気はやさしくて力持ち。
ある日、近所の漁師のオジサンがアザラシをくれたので、チョルベン、ペッレ、スティーナを中心に、きょうだいたちも手伝って、飼育用の池を作ったり、エサやりをしたり、楽しく過ごすのですが・・・ペッレのお姉さんと出会ったハンサムなペーテル(スティーナとチョルベンが、彼を王子様と信じ込む下りが愉快です)が、研究用にアザラシを買いたいと言ったことがきっかけで、漁師は前言撤回、アザラシは俺のだ!と言い始めるのです。
おまけにスティーナのおじいさんのヒツジが襲われたり、ペッレの愛するヨッケが襲われたりして、その犯人が水夫さんということになって・・・・
と、大悪人は出ないのですが、ハラハラドキドキする展開で、しかも、子どもたちのキャラクターがそれぞれにユニークでかわいくて・・・そして、北欧の海辺の夏の暮らしの、日本のべたべたとは違うからりとした様子、したがって、インテリアも50年も前のものとは思えない程おしゃれで・・・・
など、見どころがたくさんあって、もともとは子供向けでしょうけれど、大人が見て楽しい作品でした(翻訳ものなのと、ディズニーに代表されるアメリカ映画に見慣れているであろう日本の子どもには、北欧映画のノリはちょっと分かりづらいかもです)。
友人と浜志゛まんのケーキセットでおしゃべりとお茶のひと時を楽しみました。私は本日はこちらではお初のしブースト。友人はモンブランでございました。
その後、友人と別れて、g.u.、ユニクロとスパッツの探し物をしましたが、これ!というものに巡り会えぬまま、ジャック&ベティで紹介していた日台合作映画「南風」をどうしても見たくなって、夕方から伊勢佐木町モールにあると言ってよい立地のニューテアトルに行ってしまいました。(^^ゞ
まじめな主婦は夕食の支度の時間にかかっていたので、レディースデーなのに、ほぼ貸し切り状態でございました(だいたい、この界隈の映画館は、夕方〜夜の部は空いておりますな。オフィス街とはちょいと離れているせいでしょう)。
「南風」は自転車ロードムービーで、彼氏を若い女の子に取られ、仕事も不如意な日本人女性の藍子が、世界的な日本人サイクリストの取材のために、自らも自転車を借りて、日月潭にたどり着きたい、そのために、台北市内の貸自転車屋さんに寄るのですが、そこで出会ったのがトントン。実はトントンが、日本の彼氏を奪った女の子の風貌にそっくりで、藍子は最初からトントンに悪印象を抱きます。
一方、日本大好きなトントンは、藍子の到着予定日と同日に日月潭で行われるオーディションに参加して、モデルになりたいという夢を持ち、年齢を偽ってガイドを買って出て、同行するという展開です。
台北の街、九份、基隆、淡水など、台北の様々な名所を経由して、自転車天国だという日月潭まで移動するので、風景がとてもきれいです。また、満艦飾の台湾のお寺や、お祭りなども描かれていて、風景は似たところもあるけれど、風俗はやっぱり相当違うなぁと思わされます。
藍子とトントンが、互いに相手の国の言葉はわからず、上手とは言い難い英語と自国語のちゃんぽんで時にとんちんかんなやりとりや、熾烈な喧嘩をするのが面白いです。
藍子は黒川芽以さん。トントンを演じてる女優さんは、台湾と米国のハーフだそうですが、「あまちゃん」の能年玲奈さんと、橋本愛さんを足して2で割ったような雰囲気です(つまり、かわいくてきれいと言いますか)。
途中から、感じのよいサイクリストの青年と出会ったり、トントン宅の隣の幼馴染の男の子が心配して追いかけてきたり・・・男女の出会いも描かれていますが、画面の中で、べたな恋愛は描かれてはいません(そこが、恋愛に疎い私にはいいんだなぁ(笑))。
書置きをして家出のような形で藍子にくっついてきたトントンは両親に連れ戻されてしまいますが、藍子は必死の形相でトントンを乗せた列車に併走し、何事か伝えようとします。
それから、1年、ふたりはしまなみ海道で再開・・・
途中、日台互いには大好きだからこそ、時にはいさかいもあるというようなセリフがあったのが印象的でした。
台湾で大人気という、私も好きな歌手の中孝介さんも出演した「海角7号」も日台の結び付きを描いた映画でしたが、あちらは戦争が影を落とした作品で、切なさもありましたが、この作品は今の日台の絆を描いています。
最後のシーンを撮った今治市は、平成の町村合併の結果、私の先祖の地のひとつとなりましたので、その点でも惹かれる作品でした。
描き方は違い、持ち味も全然違うけれど、2本とも、見終えてほのぼのする作品で、重たいものはしんどいぞ、という、この夏の私の心情には合っていて、友人とのお茶も含めて、いい時間を過ごせました。(^^)v
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水夫さんとは、チョルベンの家の大きなセントバーナード犬で、海の落ちて泳げないと騒ぐチョルベンを、犬かきで泳いで救いに来てくれるなど、気はやさしくて力持ち。
ある日、近所の漁師のオジサンがアザラシをくれたので、チョルベン、ペッレ、スティーナを中心に、きょうだいたちも手伝って、飼育用の池を作ったり、エサやりをしたり、楽しく過ごすのですが・・・ペッレのお姉さんと出会ったハンサムなペーテル(スティーナとチョルベンが、彼を王子様と信じ込む下りが愉快です)が、研究用にアザラシを買いたいと言ったことがきっかけで、漁師は前言撤回、アザラシは俺のだ!と言い始めるのです。
おまけにスティーナのおじいさんのヒツジが襲われたり、ペッレの愛するヨッケが襲われたりして、その犯人が水夫さんということになって・・・・
と、大悪人は出ないのですが、ハラハラドキドキする展開で、しかも、子どもたちのキャラクターがそれぞれにユニークでかわいくて・・・そして、北欧の海辺の夏の暮らしの、日本のべたべたとは違うからりとした様子、したがって、インテリアも50年も前のものとは思えない程おしゃれで・・・・
など、見どころがたくさんあって、もともとは子供向けでしょうけれど、大人が見て楽しい作品でした(翻訳ものなのと、ディズニーに代表されるアメリカ映画に見慣れているであろう日本の子どもには、北欧映画のノリはちょっと分かりづらいかもです)。
友人と浜志゛まんのケーキセットでおしゃべりとお茶のひと時を楽しみました。私は本日はこちらではお初のしブースト。友人はモンブランでございました。
その後、友人と別れて、g.u.、ユニクロとスパッツの探し物をしましたが、これ!というものに巡り会えぬまま、ジャック&ベティで紹介していた日台合作映画「南風」をどうしても見たくなって、夕方から伊勢佐木町モールにあると言ってよい立地のニューテアトルに行ってしまいました。(^^ゞ
まじめな主婦は夕食の支度の時間にかかっていたので、レディースデーなのに、ほぼ貸し切り状態でございました(だいたい、この界隈の映画館は、夕方〜夜の部は空いておりますな。オフィス街とはちょいと離れているせいでしょう)。
「南風」は自転車ロードムービーで、彼氏を若い女の子に取られ、仕事も不如意な日本人女性の藍子が、世界的な日本人サイクリストの取材のために、自らも自転車を借りて、日月潭にたどり着きたい、そのために、台北市内の貸自転車屋さんに寄るのですが、そこで出会ったのがトントン。実はトントンが、日本の彼氏を奪った女の子の風貌にそっくりで、藍子は最初からトントンに悪印象を抱きます。
一方、日本大好きなトントンは、藍子の到着予定日と同日に日月潭で行われるオーディションに参加して、モデルになりたいという夢を持ち、年齢を偽ってガイドを買って出て、同行するという展開です。
台北の街、九份、基隆、淡水など、台北の様々な名所を経由して、自転車天国だという日月潭まで移動するので、風景がとてもきれいです。また、満艦飾の台湾のお寺や、お祭りなども描かれていて、風景は似たところもあるけれど、風俗はやっぱり相当違うなぁと思わされます。
藍子とトントンが、互いに相手の国の言葉はわからず、上手とは言い難い英語と自国語のちゃんぽんで時にとんちんかんなやりとりや、熾烈な喧嘩をするのが面白いです。
藍子は黒川芽以さん。トントンを演じてる女優さんは、台湾と米国のハーフだそうですが、「あまちゃん」の能年玲奈さんと、橋本愛さんを足して2で割ったような雰囲気です(つまり、かわいくてきれいと言いますか)。
途中から、感じのよいサイクリストの青年と出会ったり、トントン宅の隣の幼馴染の男の子が心配して追いかけてきたり・・・男女の出会いも描かれていますが、画面の中で、べたな恋愛は描かれてはいません(そこが、恋愛に疎い私にはいいんだなぁ(笑))。
書置きをして家出のような形で藍子にくっついてきたトントンは両親に連れ戻されてしまいますが、藍子は必死の形相でトントンを乗せた列車に併走し、何事か伝えようとします。
それから、1年、ふたりはしまなみ海道で再開・・・
途中、日台互いには大好きだからこそ、時にはいさかいもあるというようなセリフがあったのが印象的でした。
台湾で大人気という、私も好きな歌手の中孝介さんも出演した「海角7号」も日台の結び付きを描いた映画でしたが、あちらは戦争が影を落とした作品で、切なさもありましたが、この作品は今の日台の絆を描いています。
最後のシーンを撮った今治市は、平成の町村合併の結果、私の先祖の地のひとつとなりましたので、その点でも惹かれる作品でした。
描き方は違い、持ち味も全然違うけれど、2本とも、見終えてほのぼのする作品で、重たいものはしんどいぞ、という、この夏の私の心情には合っていて、友人とのお茶も含めて、いい時間を過ごせました。(^^)v