特に西日本〜東海地方での台風お見舞い申し上げます。また、東北の地震も心配です。
広島・長崎と原爆投下の日が訪れ、終戦の日が近付き、いろいろな行事が行われる中の台風や地震ですが、被害が広がらないことを祈っております。
さて、昨日の未明、クラシック音楽に造詣が深く、自身もフラメンコを習っている友人が、小塚選手の、この動画を見て、こんなメールをくれました。ご本人のご許可を得て、一部加工して、転載させていただきます。
広島・長崎と原爆投下の日が訪れ、終戦の日が近付き、いろいろな行事が行われる中の台風や地震ですが、被害が広がらないことを祈っております。
さて、昨日の未明、クラシック音楽に造詣が深く、自身もフラメンコを習っている友人が、小塚選手の、この動画を見て、こんなメールをくれました。ご本人のご許可を得て、一部加工して、転載させていただきます。
小塚崇彦選手のフラメンコ、ご紹介ありがとうございます!
なかなかPCに向かえないでいましたが、映像はすぐに見させていただきました。
いやぁ、堪能いたしました!
サリーダ(歌い出し)部分(最初のジャンプまで)、ギターとぴったり合って、
フラメンコの”たたずまい”に、ドキッとさせられました。
フラメンコは「激しいリズムの踊り」という印象が強いかもしれませんが、
”静”も大切にしている踊りなのです。(と、私は思っています)
で、これを私は”たたずまい”と呼びたいのですが、
小塚君の美しい立ち姿、ギターに沿ってフラメンコの世界に入っていくあたり、
まず、その”たたずまい”に、惹きつけられました。
素敵です。
このヌメロ(曲のことをヌメロと呼びます)は「ファルーカ」です。
フラメンコには何種類ものヌメロがあって、2拍子系、3拍子系、一つのコンパス(12拍です)の前半を3拍子、後半を2拍子とミックスさせる系など、あります。
ファルーカはお聞きの通り、2拍子。
男性の踊り手が踊ることが多いです。
男の人はブラッソ(腕)や、マノ(手)を直線的に使ってマルカールするのですが、
(拍を見せていくようなことをマルカールといいます)
小塚君が腕をまっすぐ上げ下ろし、また横に広げたりの振付を取り入れていたのは、きっとそれを意識してのことですね。
時に力強く、キレのある動きをしていますね。
レトラ(歌ぶり、沖仁くんのギターがトレモロで奏でられ始めたところ)からは、
とても抒情的になめらかに、踊っていますね。 とても曲調にあっています。
アップで姿を追ってしまう映像では分かりにくいけれど、
きっと、生では演技の緩急や迫力があって、
もっと素敵なのでしょうね〜。
ラストに入っていくと、フラメンコもエスコビージョといって、
サパティアード(足をたたく)を見せる、いわゆる”見せ場”があります。
沖仁くんのギターが掻き鳴らされているところです。
フラメンコの靴はつま先と踵に釘が100本ほど打ってあって、
叩き方は4種類。
これを組み合わせ、複雑に変化させながら、盛り上げていく。
踊り手は恍惚とした表情になって・・・のところですが、
スケートではステップの、まさに”見せ場”になりますね。
ここでは、小塚君の抜群のうまさが光っていますね。
フラメンコでは”アイレ”をすごく重要視しています。
アイレは空気・・・ 雰囲気やら、気持ちやら、を指しています。
今回は、沖仁くんのギターに、小塚君が入り込んで表現している、、、、
その”アイレ”が、さらに素敵に見せているのかもしれないですね。
でも、もっともっと、自己陶酔(!)(^_^;) してしまっていいように思いました。
競技会で”フラメンコ”を使うのは〜〜
どうかな・・・・。
と、私は思います。
フラメンコって独特の形式美があるし、
見る人は、知っていても知らなくても、フラメンコの”踊りの”印象があるから、
フラメンコっぽいか、否かで、余計な評価がありそう。。。
邪魔しないかしら。
フラメンコはジャンプしないし、スピンしないし・・・ (^_^;)
(回るけれど、肩を中心に身体をねじるように回ります ブエルタって言います。)
二本の脚でしっかりと立つ!ことを基本としています。
泥臭い踊りなのよね。
それはスケートと相反するから、損してしまわないかしら・・・
スケートの優雅さ、スピード感、迫力、
それらをもっと生かす、制限されない自由な音楽がいいような・・・。
心揺さぶられるギターの音色に浸り、表現を引き出した、
アイレ・・・
きっと、今後の演技にもプラスになって、楽しみですね。
ちなみに、この「ファルーカ」は沖仁くん作曲で
「レスペート・イ・オルグージョ 〜誇りと敬意〜」
という題が付いていますよ。
あくまでもフィギュアスケートを知らない素人の意見ですしと前置きして、なおかつ、あぁぁ、何だか偉そうなこと書いてしまいました。 ごめんなさい!とも書いておられますけど、なかなか鋭いと思います。
フラメンコの難しさは、フラメンコ・ダンサーの野村眞里子さんも、ご自身のブログで小塚選手のスケーティングを褒め称えてくださりつつ、コメント欄などで言及していらっしゃいます。
私は「この演技、EXじゃもったいない!」と思ったのですが、もしかして、小塚陣営が私の友人や野村さんがおっしゃっているようなところまで分かっているからEXに選んだのかなぁ? そして、GPファイナルのステージであるスペインはバルセロナでのEXに向けて頑張ってるのかなぁあと思ってしまったのですが、深読みでしょうか?
後ほど、友人からのメールで補足がありました。
よく曲にあっている、とか、表現力が云々とか、いいますけど・・・
フラメンコって、踊り手は、カンテとギターを、ものすごく内に取り込んで
表現を爆発的に外に出すタイプのものなので、
”上滑り”していると、たぶん、フラメンコじゃない!、と言われてしまう。
ただのマネでしょっ!て、批判されてしまう。怖いところありますよ。
それから、排他的なところも強いですから、
日本人?、スペイン人、アンダルシア人でなくて、何が分かる?
って、言われてしまう。
だから、国際大会では、どうかなぁ。
ですが、
フラメンコを前面にださないでも、例えば沖仁くんには、フラメンコのヌメロではない、
ギター曲が沢山あるから、その中から、インスピレーションの合うもの
選んで、スケートでの表現が生かされる作品を作るのは、すごくいいと思います。
ギターの音色は内省的なところありますから、前述からの”フラメンコパターン”で
表現が引き出されると思います。
な〜〜んちゃって、(^_^;)
彼女は小塚君ファンさん達が怒らないか心配しておられますが、なるほど〜ですわ。
私の知っている小塚選手のファンの方たちならば、貴重な意見として受け止めてくださると思ってます。
フラメンコはその華麗な衣装や、惹きつけられる情熱的なリズムなど、日本人ならば大概の人が知っている魅力的な踊りですが、部外漢には分からないいろいろな難しさがあるのですね。
また、これまた深読みかも知れませんが、かつて覇権国家だったスペインに対して、何らかの拘泥がある国の人がジャッジだった場合、不利になるという面もあるかも知れない・・・・と数年前に観た「ブリューゲルの動く絵」という映画を思い出しました。
再び、友人のメールの転載です。
沖仁くんも、コンサートで、
「日本人でフラメンコやって、何が分かる? 最終的には超えられないのでは?
このジレンマからは、永遠に抜けられません。
よいコンサートの後では、忘れられるけど、明日のお昼頃にはまた、考えます。」 と言っていました。
「でも、ヒターノ(※ジプシーは差別用語)の虐げられた過去から、脈々と紡ぎだされた音楽には、
誰もが共感する部分があります。
人間、生きていれば、いろいろあるし、 人を愛すれば、痛みをともなうし、
だから、日本人の僕が、今やっていてるのも、きっと・・・意味があると、思いたい。」
そうそう、沖仁くん、21日のコンサート当日も、東京でアイスショーがあると知っていて、
「小塚選手、見に行きたいのだけど、これ(コンサート)があるから、
行かれなくて残念です」 って、言っていましたよ。
《以上で転載終わり:
Nさん、鋭い洞察と貴重なご意見ありがとうございました。》
布袋さんとのコラボのように、沖仁さんとコラボが出来たら素晴らしいですね〜。
チケット入手難になりそうですが、実現したら、頑張りたいぞ〜!
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なかなかPCに向かえないでいましたが、映像はすぐに見させていただきました。
いやぁ、堪能いたしました!
サリーダ(歌い出し)部分(最初のジャンプまで)、ギターとぴったり合って、
フラメンコの”たたずまい”に、ドキッとさせられました。
フラメンコは「激しいリズムの踊り」という印象が強いかもしれませんが、
”静”も大切にしている踊りなのです。(と、私は思っています)
で、これを私は”たたずまい”と呼びたいのですが、
小塚君の美しい立ち姿、ギターに沿ってフラメンコの世界に入っていくあたり、
まず、その”たたずまい”に、惹きつけられました。
素敵です。
このヌメロ(曲のことをヌメロと呼びます)は「ファルーカ」です。
フラメンコには何種類ものヌメロがあって、2拍子系、3拍子系、一つのコンパス(12拍です)の前半を3拍子、後半を2拍子とミックスさせる系など、あります。
ファルーカはお聞きの通り、2拍子。
男性の踊り手が踊ることが多いです。
男の人はブラッソ(腕)や、マノ(手)を直線的に使ってマルカールするのですが、
(拍を見せていくようなことをマルカールといいます)
小塚君が腕をまっすぐ上げ下ろし、また横に広げたりの振付を取り入れていたのは、きっとそれを意識してのことですね。
時に力強く、キレのある動きをしていますね。
レトラ(歌ぶり、沖仁くんのギターがトレモロで奏でられ始めたところ)からは、
とても抒情的になめらかに、踊っていますね。 とても曲調にあっています。
アップで姿を追ってしまう映像では分かりにくいけれど、
きっと、生では演技の緩急や迫力があって、
もっと素敵なのでしょうね〜。
ラストに入っていくと、フラメンコもエスコビージョといって、
サパティアード(足をたたく)を見せる、いわゆる”見せ場”があります。
沖仁くんのギターが掻き鳴らされているところです。
フラメンコの靴はつま先と踵に釘が100本ほど打ってあって、
叩き方は4種類。
これを組み合わせ、複雑に変化させながら、盛り上げていく。
踊り手は恍惚とした表情になって・・・のところですが、
スケートではステップの、まさに”見せ場”になりますね。
ここでは、小塚君の抜群のうまさが光っていますね。
フラメンコでは”アイレ”をすごく重要視しています。
アイレは空気・・・ 雰囲気やら、気持ちやら、を指しています。
今回は、沖仁くんのギターに、小塚君が入り込んで表現している、、、、
その”アイレ”が、さらに素敵に見せているのかもしれないですね。
でも、もっともっと、自己陶酔(!)(^_^;) してしまっていいように思いました。
競技会で”フラメンコ”を使うのは〜〜
どうかな・・・・。
と、私は思います。
フラメンコって独特の形式美があるし、
見る人は、知っていても知らなくても、フラメンコの”踊りの”印象があるから、
フラメンコっぽいか、否かで、余計な評価がありそう。。。
邪魔しないかしら。
フラメンコはジャンプしないし、スピンしないし・・・ (^_^;)
(回るけれど、肩を中心に身体をねじるように回ります ブエルタって言います。)
二本の脚でしっかりと立つ!ことを基本としています。
泥臭い踊りなのよね。
それはスケートと相反するから、損してしまわないかしら・・・
スケートの優雅さ、スピード感、迫力、
それらをもっと生かす、制限されない自由な音楽がいいような・・・。
心揺さぶられるギターの音色に浸り、表現を引き出した、
アイレ・・・
きっと、今後の演技にもプラスになって、楽しみですね。
ちなみに、この「ファルーカ」は沖仁くん作曲で
「レスペート・イ・オルグージョ 〜誇りと敬意〜」
という題が付いていますよ。
あくまでもフィギュアスケートを知らない素人の意見ですしと前置きして、なおかつ、あぁぁ、何だか偉そうなこと書いてしまいました。 ごめんなさい!とも書いておられますけど、なかなか鋭いと思います。
フラメンコの難しさは、フラメンコ・ダンサーの野村眞里子さんも、ご自身のブログで小塚選手のスケーティングを褒め称えてくださりつつ、コメント欄などで言及していらっしゃいます。
私は「この演技、EXじゃもったいない!」と思ったのですが、もしかして、小塚陣営が私の友人や野村さんがおっしゃっているようなところまで分かっているからEXに選んだのかなぁ? そして、GPファイナルのステージであるスペインはバルセロナでのEXに向けて頑張ってるのかなぁあと思ってしまったのですが、深読みでしょうか?
後ほど、友人からのメールで補足がありました。
よく曲にあっている、とか、表現力が云々とか、いいますけど・・・
フラメンコって、踊り手は、カンテとギターを、ものすごく内に取り込んで
表現を爆発的に外に出すタイプのものなので、
”上滑り”していると、たぶん、フラメンコじゃない!、と言われてしまう。
ただのマネでしょっ!て、批判されてしまう。怖いところありますよ。
それから、排他的なところも強いですから、
日本人?、スペイン人、アンダルシア人でなくて、何が分かる?
って、言われてしまう。
だから、国際大会では、どうかなぁ。
ですが、
フラメンコを前面にださないでも、例えば沖仁くんには、フラメンコのヌメロではない、
ギター曲が沢山あるから、その中から、インスピレーションの合うもの
選んで、スケートでの表現が生かされる作品を作るのは、すごくいいと思います。
ギターの音色は内省的なところありますから、前述からの”フラメンコパターン”で
表現が引き出されると思います。
な〜〜んちゃって、(^_^;)
彼女は小塚君ファンさん達が怒らないか心配しておられますが、なるほど〜ですわ。
私の知っている小塚選手のファンの方たちならば、貴重な意見として受け止めてくださると思ってます。
フラメンコはその華麗な衣装や、惹きつけられる情熱的なリズムなど、日本人ならば大概の人が知っている魅力的な踊りですが、部外漢には分からないいろいろな難しさがあるのですね。
また、これまた深読みかも知れませんが、かつて覇権国家だったスペインに対して、何らかの拘泥がある国の人がジャッジだった場合、不利になるという面もあるかも知れない・・・・と数年前に観た「ブリューゲルの動く絵」という映画を思い出しました。
再び、友人のメールの転載です。
沖仁くんも、コンサートで、
「日本人でフラメンコやって、何が分かる? 最終的には超えられないのでは?
このジレンマからは、永遠に抜けられません。
よいコンサートの後では、忘れられるけど、明日のお昼頃にはまた、考えます。」 と言っていました。
「でも、ヒターノ(※ジプシーは差別用語)の虐げられた過去から、脈々と紡ぎだされた音楽には、
誰もが共感する部分があります。
人間、生きていれば、いろいろあるし、 人を愛すれば、痛みをともなうし、
だから、日本人の僕が、今やっていてるのも、きっと・・・意味があると、思いたい。」
そうそう、沖仁くん、21日のコンサート当日も、東京でアイスショーがあると知っていて、
「小塚選手、見に行きたいのだけど、これ(コンサート)があるから、
行かれなくて残念です」 って、言っていましたよ。
《以上で転載終わり:
Nさん、鋭い洞察と貴重なご意見ありがとうございました。
布袋さんとのコラボのように、沖仁さんとコラボが出来たら素晴らしいですね〜。
チケット入手難になりそうですが、実現したら、頑張りたいぞ〜!