はや10月でございます。今年は去年と違って猛残暑ではないのがありがたいけれど、台風、土砂崩れ、そして噴火など、大きな災害があって、心痛むニュースも多く、切ない秋となっています。
御嶽山で多くの方が亡くなられて、本当にお気の毒です。ご冥福をお祈りすると共に、無事に帰って来ることが出来る方が一人でも多いようにとお祈りしています。
御嶽山で多くの方が亡くなられて、本当にお気の毒です。ご冥福をお祈りすると共に、無事に帰って来ることが出来る方が一人でも多いようにとお祈りしています。
さて、昨日、「舞妓はレディ」を見て来ました。
今日は10月1日の水曜日、映画の日とレディースデーが重なり、激混みしそうなので、1日早く、TOHOシネマズのマイレージが溜まったので、無料鑑賞してまいりました。
オードリー・ヘップバーンとレックス・ハリソン主演の「マイ・フェア・レディ」をもじったタイトルで、舞妓さんになりたい少女の成長を描いた作品。ヒギンズ教授に当たるのが私の思うところの三毛猫系お顔(この表現、私としては好き♡って事なんで、決して貶めて言ってるわけではございません)の長谷川博己さん演じる、京都大学ならぬ京大学の言語学の教授。怪しげな京言葉をしゃべっていて、シニアなのに、ぼんと呼ばれる岸部一徳さんが演じるところの呉服屋主人にたまに突っ込みを入れられています。
イライザにあたる春子を演じているのは、初々しい上白石 萌音さん。吹き替え無しのご本人の歌声のようですが、のびやかな歌声でインパクトあります。
濱田岳ちゃんが、どこか屈折した大学教授の弟子の院生を演じていて、岳ちゃんのお歌を期待しましたが、残念、彼の歌はありませんでした。
舞台は下八軒。上七軒のもじりですな〜。一見、祇園花見小路の辰巳神社そっくりな神社さんが出て来ますが、これ、セットでしょ?とすぐにわかってしまった自分がかわいくないっ!
でも、どうやら本物の上七軒も映ってました(蛇足ながら、2011年の7月に上七軒のビアガーデンに行った時、今やスケオタとなられたグレゴリ青山先生ご推薦の中華料理店にも行って、みんなごっきげん♪でした)。 京大学は京都府庁舎だというのは行った経験あるから、わかりましたよ〜。
…とロケ地探しの楽しみもありましたが、鹿児島弁と津軽弁のバイリンガルの春子を、立派な京言葉のつかえる舞妓さんに仕立てるという、教授とぼんの賭け事で、春子のハードな日々が始まります。
京都花街のお遊びや舞妓さん育成システムも、かなり実態に沿っていると何かの評で見た記憶があります。
そういえば、上七軒のビヤガーデンで10分間お付き合いくださった初々しい舞妓さんも、岐阜県出身と言っていたような記憶がありますが、京都生まれの京都育ちの舞妓さんより、今はほかから憧れて来る舞妓さんの方が多いそうですね。
監督の奥様、草刈民代さんは春子の姉さん分の芸妓さんを演じていて、元バレリーナだけあって、背筋がピンと伸びていて、素敵な先輩でした。一方で、新人が来ないからと30になろうというのに、舞妓を続けている富司純子さん演じるお茶屋のおかあさんの実娘は、ほんまもんの京女の田畑智子さんが演じています。彼女は有名な料亭のお嬢さんですから、いろいろな習い事もしたそうで、所作が自然です。
京都人を演じながら、ほとんどの俳優さんはよそさんですが、岸部一徳さんと、田畑智子さんが、京都生まれでぴりりと〆ているなぁと思います。
男衆さんの訳で竹中直人さんが出て来ると、どうしても、今の大河ドラマで、秀吉様に懇願する、黒田官兵衛の腹心の部下、栗山善助(岳ちゃんがオヤジになった善助さんを好演中)の構図を思い出してしまうと言う副産物もありましたが、歌あり、踊りありで、なかなか楽しいミュージカルです。
厳しい厳しい試練の時間も、実は・・・というオチがございましたが、そこに至るまで、いろいろなお師匠さんやお客さんなども登場して、にぎにぎしい画面でございました。渡辺えりさんと竹中直人さんのラストの屋根上デュエットはいかにもこの二人らしいというか・・・(「あまちゃん」で、何かというとマイクを握ってしまう弥生さんを思い出しました)。
言語学教授の恐ろしくクラシック仕様の研究室(ヒギンズ教授のお部屋をもじっているのでしょう。いまどき日本の大学の研究室がこんなはずはあるまい)では、すべての雨はスペインの平原に降るというマイフェアレディの歌をもじって、雨が盆地に降るという歌詞。ラストでは、舞妓はレディ(マイ・フェア・レディ)の大合唱。オリジナルを知っているとなおさら楽しめますが、全然知らなくても充分楽しめます。
という訳で、京都モノで下がったテンションがちょっとびびっと上がったのでした。
さて、翌本日、市立図書館から予約本到着のメールを見たので、雨の中、無理やり出かけました(今日を逃すと1週間以内に行けそうもないので)。
この本です!
京都モノの刊行が多く、最近は小説まで書かれているという柏井先生のぶった切り本です。
先生の新書モノの京都ガイダンスは、いつ予約を入れても、順番待ちなのに、なぜかこの本は速攻やって来た。
というのは、ランキング本や、グルメブログやら、皆様の指標となるものをけちょんけちょんに叩いているからでしょうかねぇ?
私としては、大いに頷ける事も多い内容でした。威張って、流儀を押し付ける店なんててやんでぇだ!(蕎麦屋にこの類の店が多いそう) ワケ分からん覆面調査員の付ける星で一喜一憂するな! など激しく同意。
おばんざいと掲げたり、京風を連呼する店、いかにもの緋毛氈のしつらえに和服の店員さんが愛想ふりまくような店に行くのはやめとき!にはなるほど〜。
ただ、時短料理についての批判の項では、自分がしょっちゅうやらかしていることでもあるので、耳が、いや、目が痛い一方で、柏井先生自身、お料理はされるのだろかという疑問は湧きました。
そりゃ、歯科医しつつ、著書をものして、時間なんてないよと言われればそれまでですが、グルメ本やグルメサイトをけちょんけちょんにおっしゃりつつも、彼の著作は、多くの京都好きよそさんにとっては、グルメ本的指標になっていた訳でして・・・ただ、単に食べ歩いて、書いているだけならば、毎日毎日、休みなく家族のために調理する人の、しかも、もし彼なり彼女が仕事もしつつ、それらをこなしているとしたら、時短、手抜きを批判するのはいかがなものかなぁと・・・もちろん、お金を取って食事を作る人に対しては、時短、手抜き批判はありですが、家庭で日々いそしんでいる人の手抜きを堕落と見なすのは・・・・(私に関しては言われても仕方ないですがね)(;^ω^)
もしも、時短料理を批判する柏井先生が、自分じゃいちどもおしめを替えたこともないし、ほとんど育児は妻任せにしていたのに、3歳児神話やら、お母様の愛情不足をうたって、女性を子育てだけに向かわせて、時には鬱方向に追い込む事すらある「育児の権威」と同じようだったら、やだなぁ〜と思います。
→私の読み込み不足での誤解であることを願います。面白くて、走り読みしちゃったもんで。(^^ゞ
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今日は10月1日の水曜日、映画の日とレディースデーが重なり、激混みしそうなので、1日早く、TOHOシネマズのマイレージが溜まったので、無料鑑賞してまいりました。
オードリー・ヘップバーンとレックス・ハリソン主演の「マイ・フェア・レディ」をもじったタイトルで、舞妓さんになりたい少女の成長を描いた作品。ヒギンズ教授に当たるのが私の思うところの三毛猫系お顔(この表現、私としては好き♡って事なんで、決して貶めて言ってるわけではございません)の長谷川博己さん演じる、京都大学ならぬ京大学の言語学の教授。怪しげな京言葉をしゃべっていて、シニアなのに、ぼんと呼ばれる岸部一徳さんが演じるところの呉服屋主人にたまに突っ込みを入れられています。
イライザにあたる春子を演じているのは、初々しい上白石 萌音さん。吹き替え無しのご本人の歌声のようですが、のびやかな歌声でインパクトあります。
濱田岳ちゃんが、どこか屈折した大学教授の弟子の院生を演じていて、岳ちゃんのお歌を期待しましたが、残念、彼の歌はありませんでした。
舞台は下八軒。上七軒のもじりですな〜。一見、祇園花見小路の辰巳神社そっくりな神社さんが出て来ますが、これ、セットでしょ?とすぐにわかってしまった自分がかわいくないっ!
でも、どうやら本物の上七軒も映ってました(蛇足ながら、2011年の7月に上七軒のビアガーデンに行った時、今やスケオタとなられたグレゴリ青山先生ご推薦の中華料理店にも行って、みんなごっきげん♪でした)。 京大学は京都府庁舎だというのは行った経験あるから、わかりましたよ〜。
…とロケ地探しの楽しみもありましたが、鹿児島弁と津軽弁のバイリンガルの春子を、立派な京言葉のつかえる舞妓さんに仕立てるという、教授とぼんの賭け事で、春子のハードな日々が始まります。
京都花街のお遊びや舞妓さん育成システムも、かなり実態に沿っていると何かの評で見た記憶があります。
そういえば、上七軒のビヤガーデンで10分間お付き合いくださった初々しい舞妓さんも、岐阜県出身と言っていたような記憶がありますが、京都生まれの京都育ちの舞妓さんより、今はほかから憧れて来る舞妓さんの方が多いそうですね。
監督の奥様、草刈民代さんは春子の姉さん分の芸妓さんを演じていて、元バレリーナだけあって、背筋がピンと伸びていて、素敵な先輩でした。一方で、新人が来ないからと30になろうというのに、舞妓を続けている富司純子さん演じるお茶屋のおかあさんの実娘は、ほんまもんの京女の田畑智子さんが演じています。彼女は有名な料亭のお嬢さんですから、いろいろな習い事もしたそうで、所作が自然です。
京都人を演じながら、ほとんどの俳優さんはよそさんですが、岸部一徳さんと、田畑智子さんが、京都生まれでぴりりと〆ているなぁと思います。
男衆さんの訳で竹中直人さんが出て来ると、どうしても、今の大河ドラマで、秀吉様に懇願する、黒田官兵衛の腹心の部下、栗山善助(岳ちゃんがオヤジになった善助さんを好演中)の構図を思い出してしまうと言う副産物もありましたが、歌あり、踊りありで、なかなか楽しいミュージカルです。
厳しい厳しい試練の時間も、実は・・・というオチがございましたが、そこに至るまで、いろいろなお師匠さんやお客さんなども登場して、にぎにぎしい画面でございました。渡辺えりさんと竹中直人さんのラストの屋根上デュエットはいかにもこの二人らしいというか・・・(「あまちゃん」で、何かというとマイクを握ってしまう弥生さんを思い出しました)。
言語学教授の恐ろしくクラシック仕様の研究室(ヒギンズ教授のお部屋をもじっているのでしょう。いまどき日本の大学の研究室がこんなはずはあるまい)では、すべての雨はスペインの平原に降るというマイフェアレディの歌をもじって、雨が盆地に降るという歌詞。ラストでは、舞妓はレディ(マイ・フェア・レディ)の大合唱。オリジナルを知っているとなおさら楽しめますが、全然知らなくても充分楽しめます。
という訳で、京都モノで下がったテンションがちょっとびびっと上がったのでした。
さて、翌本日、市立図書館から予約本到着のメールを見たので、雨の中、無理やり出かけました(今日を逃すと1週間以内に行けそうもないので)。
この本です!
京都モノの刊行が多く、最近は小説まで書かれているという柏井先生のぶった切り本です。
先生の新書モノの京都ガイダンスは、いつ予約を入れても、順番待ちなのに、なぜかこの本は速攻やって来た。
というのは、ランキング本や、グルメブログやら、皆様の指標となるものをけちょんけちょんに叩いているからでしょうかねぇ?
私としては、大いに頷ける事も多い内容でした。威張って、流儀を押し付ける店なんててやんでぇだ!(蕎麦屋にこの類の店が多いそう) ワケ分からん覆面調査員の付ける星で一喜一憂するな! など激しく同意。
おばんざいと掲げたり、京風を連呼する店、いかにもの緋毛氈のしつらえに和服の店員さんが愛想ふりまくような店に行くのはやめとき!にはなるほど〜。
ただ、時短料理についての批判の項では、自分がしょっちゅうやらかしていることでもあるので、耳が、いや、目が痛い一方で、柏井先生自身、お料理はされるのだろかという疑問は湧きました。
そりゃ、歯科医しつつ、著書をものして、時間なんてないよと言われればそれまでですが、グルメ本やグルメサイトをけちょんけちょんにおっしゃりつつも、彼の著作は、多くの京都好きよそさんにとっては、グルメ本的指標になっていた訳でして・・・ただ、単に食べ歩いて、書いているだけならば、毎日毎日、休みなく家族のために調理する人の、しかも、もし彼なり彼女が仕事もしつつ、それらをこなしているとしたら、時短、手抜きを批判するのはいかがなものかなぁと・・・もちろん、お金を取って食事を作る人に対しては、時短、手抜き批判はありですが、家庭で日々いそしんでいる人の手抜きを堕落と見なすのは・・・・(私に関しては言われても仕方ないですがね)(;^ω^)
もしも、時短料理を批判する柏井先生が、自分じゃいちどもおしめを替えたこともないし、ほとんど育児は妻任せにしていたのに、3歳児神話やら、お母様の愛情不足をうたって、女性を子育てだけに向かわせて、時には鬱方向に追い込む事すらある「育児の権威」と同じようだったら、やだなぁ〜と思います。
→私の読み込み不足での誤解であることを願います。面白くて、走り読みしちゃったもんで。(^^ゞ
拙著ご紹介いただき、ありがとうございます。
新書もご愛読頂いておりますこと、感謝申し上げます。
概ねはご共感いただきながら、時短の記述に関して、
疑問を持たれたこと、もっともなことだと思います。
ご不快の念を与えましたならお詫び申し上げます。
普通に考えれば、家事など一切無縁で、子育てなど、
無縁に生きてきたように思われて当然だろうと思います。
ところがどっこい(^^;)。家事大好き人間なんです。
家に居るときは土鍋でご飯を炊き、出汁に使った後の昆布を煮たり、鮭をほぐして常備菜作りに精を出しますし、洗濯も大好きです。最近の柔軟剤の匂いが強すぎることを嘆き、冬場は部屋干しにする時の悪臭対策に余念がありません。
ふたりの子育てにおむつ替えは欠かせませんでしたし、今はふたりの孫の世話を焼くことを愉しみにしております。そんな日々の暮らしの一端をフェイスブックで披瀝しておりますので、お時間があれば是非覗いてみてくださいませ。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。 柏井 壽拝