氷雨の水曜日。友人とレディースデー狙いの映画に行きました。

 彼女は吉永小百合さんの映画を見たい、私は吉永さん映画に比べたら、たぶん上映期間が短そうな、まほろ駅前を見たいという事で、シネコンで左右に分かれての鑑賞、見終えたら、手芸用品コーナーで会おうねという事になりました。

 昨晩のうちにインターネットで予約をしておきましたが、氷雨のせいだかどうだか、そうめちゃくちゃには混みませんでした。
 不思議な岬の物語と、まほろ駅前狂騒曲とで、シネコンのスクリーンサイズ、席数が違いまして、やはり前者が大きく、後者はちんまりでございました。

 最初の「まほろ駅前多田便利軒」を見ていて、テレビ東京の深夜枠のドラマも見ていて、すっかり多田・行天コンビとはおなじみでございます。

 まほろ市とは、町田市がモデルなのは有名な話で、今回も町田市がロケに使われていて、リス園なども出て来ますが、初回の映画では神奈川中央交通だったバスが横浜中央交通に化けていたのは、間引き運転疑惑やら、バスジャックやらが、実在のバス会社を使うとまずいからでしょうかねぇ?

 物語はNOと言えない男、多田に、相棒の行天とかつて子どもを持つために偽装結婚したレスビアンの元妻が、学会の仕事のために、行天の精子提供で生まれた娘を何とか預かって欲しいと懇願したところから始まりまして、おなじみの面々が絡んでまいります。

 今回、新登場は、これもどっかにモデルがありそうげな、無農薬栽培を謳う組織と、そのリーダー。組織の前身が洗脳系の新興宗教だった事もあって、刑事たちが密かに目をつけています。リーダーはなかなか胡散臭い奴で、野菜の学校給食への売り込みのために、暴力団と組もうとしていますが、そこへクールなチンピラ星さん一行が絡みまして・・・

 多田の恋(?)やら、何やら、あれこれそれこれいろいろありまして、行天の生い立ちが分かったり、多田の悲しみが分かったりの後に、まぁ、めでたいのかなぁ・・・という、ゆるゆるコンビらしい結末となります。

 割と真面目な多田に対して、ゆるいゆる〜い行天。俺は子どもは嫌いだ、おまえが留守して戻って来たら傷だらけのガキがいるかも知れないぞと脅す行天。でも、本当はそんな粗暴な事はしない、出来ないのです。実際に粗暴な面もある行天が、仕方ないとはいえ、子守をする時に見せるやさしい表情がいい感じ♪

 本作の監督・大森立嗣さん、お弁当屋さんを演じている大森南朋さん、横浜中央交通の間引き運転を何とかするんだと息巻くジーサンに麿赤児さんと、親子が勢ぞろいしているのも見ものです。

 心の中に何かを抱えながら、表面的には無責任ひょうひょうとした行天と、その行天に振り回されながらも切ることのできない多田。生活臭があり過ぎる、うす汚い事務所で、便利屋としてまっとうな依頼も、甚だ怪しい依頼も、とにかくコツコツ地道にこなす多田と、預かった、実は自身の娘である幼女ハルちゃんから「行天は働いていない」とズバッと指摘される行天。 何とも絶妙なコンビっぷりが好きです。

 2時間程のちに、手芸用品店で合流後、お魚系ランチを食べて、おしゃべりして、雨の中帰途に着きました。

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 シネコンで、たま〜にやるけど、友だちと一緒だけど、一緒じゃないってのも、なかなか乙なものですよ。(^_-)-☆

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