二日目。起きたら、外はこんなで、ビビりました。

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 午前中はホテルでのんびりしようかと思ったものの、せっかくだから善光寺に。参道にはクラシックな建物もあり、門前町らしい適度な活気と落ち着きとが同居していました。

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 本当は本堂のおびんづる様の股関節部分をさすって、小塚選手の脚お願いしたかったのですが、オバサンひとりでそんな事をしていると、変な誤解を受けるかも知れないと躊躇してしまいました。ところがお参りを終えて戻ろうとしたところ、山門のところでおなじみのコヅ友さんにお会いして、4人いるので、数を頼めば大丈夫!とおびんづる様祈願をお願いしちゃいました。

 山門をくぐって参道へ・・・と思ったら、目に力のあるかわいらしい子リスのような少女が。

 何と何と、宮原知子選手ではありませんか。恥ずかしそうにストールで襟元を隠している姿が、本当にキュートでした。大事な試合直前にお参りできる余裕はたいしたものだと思い、知子選手の上位入賞を確信しました。
 
 ところで、善光寺、長大竹竿の上に板がくっついたように見えるモノで屋根の雪はらいをしていました。参拝者が突如落下する雪でケガをしないようにという配慮かと思います。

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 今回、ご縁をいただいた年下のフィギュアファンの方と参道でお会いすることが出来ました。メールでやり取りしていると、本当に行き届いた気遣いをされる方なのですが、な、なんと、うちの息子たちより年下。選手の年齢層ではりませんか。

 とてもおしゃれでかわいらしい方で、オバサンと一緒に動くのも厭わない良いお嬢さんでしたので、会場でお別れするまで、お茶したり、買い物をしたり、楽しいひと時でした。

 以下、またしても写真撮影禁止の場内。今日は多くのファンから「何とかチケットを」と悲鳴が上がった日なだけに、昨日以上の長蛇の列が開場前に伸びていました。

 今回、思いきりましたよ。

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 投げ入れの花と言うのを始めて買ってみました。四大陸ではとても熱心なファンの方が「投げ込んでください」と45リットルくらいありそうなポリ袋からぬいぐるみを取り出して配っておられたのを投げ入れて、リンクの手前に落下というトホホでしたが、今回、2階のS席(昨日は3階席で投げ込み禁止)で、駆けよれば確実にリンク内に入れられると思ったのと、ここは何としても小塚選手にエールをと思ったのでした。花一輪で500円というのは世間ではお高いのですが、スケート会場では許される金額らしく、そう思った私を含め、多くの方たちがお花売場で出来るだけシャンとした花、好きな色の花、選手の雰囲気に合う花を探し求めておられました。

 私は小塚君の爽やかさにふさわしい濃いブルーのガーベラをゲット!

 まず女子から。ここでも、やっぱり昨日と同じ撮影機材の冷酷を見ましたよ。これ、何とかして欲しいなぁ。

 注目選手は浅田真央選手のとよく似た経緯をたどっているとマスコミが取り上げている樋口新葉選手をはじめ十代に多数。

 第四グループから、有力選手が多々出場です。

 今回、女子を見ていて思ったのは、点数が渋い事。会場ほぼ全体でスタンディングオベーションだった今井遥選手や、村上佳菜子選手。採点結果が出て、場内、え〜っと言う声が上がりました。ルールの厳格化があったから、私のようなド素人には見えない、細かいミスがあったんだろなぁとは思いましたが、年代が若い選手より、今までのやり方というのが刷り込まれている年上の選手たちには不利なのかも知れないとも思いました。

 参道で見かけた宮原選手はやはり見事でした。そして、グランプリシリーズで優勝と一躍注目を浴びた本郷選手も見事。

 しかしながら・・・女子選手の進行が進むごとに、ドキドキも増してきて、男子フリーが始まると、まぁ、緊張、緊張。

 でも、私が緊張したって関係ないのよねと開き直って、演技は第一から第二、第三グループと進んで行きました。

 昨日、辛くも最終グループに残れた小塚選手の出番は3番目。ショートで見事な演技を見せた宇野選手、ゆるぎなき世界王者羽生選手の後。悪くないなと思いました。

 二人の選手の演技に場内喝采。特に羽生選手の後は、最早おなじみのリンクの上は汚部屋状態(ひどい例えで恐縮ですが、要するに、大量の投げ込みお花やプレゼントがあちこち向いていて、すごい事になっていると言いたいのです)。フラワーガールがそれらを片づけるのにもかなり時間がかかっている中、それらを避けて、スイスイ滑る崇彦さん。達観しているなぁと思いました。

 会場は大声援。小塚君ファンのみならず、居合わせたみんなが応援してくれているあたたかさが伝わって来ました。そして、始まった。

 最初は手を握りしめていたのですが、次々にジャンプを決めて行く雄姿を見ているうちに、涙が出て来てしまいました。まだ泣いちゃいかんのだと自分を叱りつつ、もう大丈夫だという思いもありました。

 一つ一つの技を決める都度、大歓声に拍手。最後の高速回転を終えた瞬間、わ〜っと湧き上がる歓声。あまりに嬉しくて、幸せで、脳みそに羽が生えて浮遊したようで、ガッツポーズを覚えていないのです。階段を下って花を投げ込みましたが、四大陸で見た時より、さらに大きな笑顔、大きく手を振りながら、歓声に応える姿は目に焼き付きました。近くのコヅ友さんと抱き合って泣きました。

 採点が始まり・・・会場大拍手。特筆すべきはこれは今回の大会で唯一の「高得点出してコール」だった事。みんなが後押ししてくれているんだなぁと感動しました。

 で、点数が出て、わ〜っと大歓声。羽生選手に次ぐ高得点でした。この時点で、あとの選手には申し訳ないのですが、多分、スモールメダル(フリープログラムの方のメダル)は確保できたなと確信しました。

 最終的に、な、なんと昨日の六位から大逆転で三位で表彰台の上の人となった小塚選手。晴れやかな笑顔でした。

 昨日は個人的に3人に賞をと思いましたが、今日は断然小塚選手に「最高にいい男で賞」。

 遅まきながら、可憐な小鹿は完全に立派な成獣になっていると気づきました。リンクを降りたら、またひょうきんなところやドジなところなど、かわいらしさを見せてはくれるかと思いますが、もう崇ちゃんなんて呼んでは申し訳ないような雰囲気です(でも、応援する時、かみかみにならないのは「崇ちゃん」が1番なので、そう叫ばせていただきますが)。

 晴れ晴れとした表彰の後、羽入選手がブーケトスみたいに、花束を誰かに渡した直後、撮影に必要と分かって、慌てて返してもらいに行くというほっこりした光景も見られまして、氷上勝負の後は、大変和やかな雰囲気でした。

 幸福感に酔って、コヅ友さんたちとロビーでワチャワチャしているうちに消灯開始・・・・これはやばいっすで、屋外に出ました。足もとは雪はなく、昨晩ほどの寒さではありませんでした。心がホカホカなのも寒さが厳しくないと感じた理由として大きいかもです。

 お約束ではシャトルバスの運行は終わっていましたが、やはり冷え込む長野。不測の事態が起こってはいけないという配慮でしょう、恐らくシャトルバス乗り場に居合わせた人たち全員が無事に長野駅まで乗せてもらえた筈です。

 今晩は二人のコヅ友さんが同じホテル。おひとりはルームシェアしてくださいましたので、3人で帰館。長野駅ではタクシー前も行列なので、荷物の多いお二人にはお気の毒ながら、徒歩となりました。

 今回、チケットの手配も大変でしたが、何が大変だったって、宿の手配。ネット予約に頼っていてはいけないとものすごく後悔した時には、駅周辺のお宿は満室で、何軒電話を掛けた事でしょうか。結局、駅からやや離れている私的には普段は泊まれないグレードのホテルのツインが運よく空いていて、快くシェアしてくださるコヅ友さんが見つかって、本当に助かりました。

 ホテル遠くて、タクシーつかまらないから、祝宴は張れないのが唯一残念でしたが、贅沢言っちゃいけませんね〜。どうせ昨秋以来ほぼ下戸な訳だし(笑)。

 思えば、1年前の涙のクリスマスから始まり、歓喜の台北→好不調の波高し→大歓喜の全日本で終わりました。時に凹み、とても心配してしまったりしたけれど、やっぱり小塚選手は私にとって最高に素敵な選手です、応援出来てとても幸せです。

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