毎日寒い日が続きます。

  我が家の場合、集合住宅の中ほど(左右上下に住戸のあるサンドイッチ状態)であり、南関東という比較的温暖な場所に住んでいる事、加えて、昨今の防寒用繊維の発達等によりまして、室内で過ごす時は、子ども時代に比べるとずいぶん快適になりました。

  とはいえ、省エネもしたいので、重ね着気味です。これが、野中の一軒家、木造住宅で開口部いっぱいの八ヶ岳ともなりますと、ぶんぶんに着ぶくれるのです。

 今朝も調理をして、ガスコンロの火と、着ぶくれた腕を見て、ふと思い出しました。

 私、命拾いをしたことがあるんですよ。
 数年前の秋の八ヶ岳だったかと思います。八ヶ岳の気候は自宅より1〜2か月分は早く冬がやって来る感じで、早くもアルパカのベストを着こんでおりました。

 換気扇のはめ込み式のフィルターが外れてしまったか何かで、ガスコンロに鍋を掛けたままで、椅子を持ってきて、換気扇のフィルターを何とかしようと立ちあがったのですが・・・

 何と、エプロンの裾がコンロの火に触れてしまって、一瞬で燃え上がりました。

 ぎえ〜〜〜〜〜!

 大急ぎで、布巾を濡らして、バンバン叩いて、消火して事なきを得ましたが、エプロンの裾からお腹位まで、見事な大穴があいて、もう使い物にならなくなりました。( ;∀;)

 エプロンの下のお気に入りのアルパカのベストも焦げちゃったんだろなぁと・・・と情けない気分でエプロンを外してみたら・・・あらら、驚いた。アルパカの表面が本当にうっすらと焦げたらしき気配はありましたが、予想に反して、大穴などなくて、どうやら、獣毛ニットが火の燃え広がりを防いでくれたようなのです。

 そもそも、エプロンも木綿100%だったのですが、薄手だった事もあって、さっと燃えてしまいましたが、これが化繊だったら、火の勢いがもっとひどかったと思いますし、下に着ていたベストも化繊だった日には・・・・もしかしたら、大やけどを負っていたかも知れません。

 時々冬になると、ご高齢の方の衣類に着火して亡くなるという報道があるのが、どういう状態になるのかというのが分かり、ぞ〜っとしました。

 石油が主原料の化学繊維は防炎加工をしていれば別でしょうけれど、火には弱いとは聞きますし、一方、化学繊維との混紡なしのウールは火に強いと聞いていたのも実感出来ました(中学生の頃だと思いますが、家庭科か理科のどちらかで、繊維の燃えやすさ具合を比べる実験をした記憶があります)。

 私のような、火を消さないまんまのコンロの真上でひらひらするエプロンをつけて作業しようとした、なんて大ばか者は論外ですが、普通の方でも、冬場は着こんだ袖がコンロに近づく訳でして、特に、ご高齢の方は重々ご注意いただきたいと思うと共に、万が一に備え、防寒対策のはおり物は混紡なしのウール製品をお召しいただきたいと思います。


・・・・という訳で、師走の声を聞くころから、桜便りが聞こえるくらいまで、寒がりな私はヒートテックの上にアルパカのロングベストにアルパカのロングカーディガンを重ねて、ぬくぬくしております。ちなみに今日着ているベストは、あの時、私の大やけどを阻止してくれたありがたいベストで、うっすら焦げは直ぐに目立たたなくなって、愛着度が増して今に至っております。(^-^)



(昨シーズンの今頃、楽天で買ったアルパカ製品はとっくに売り切れのようですが、ロングカーディガンの長さはこんな感じです↑)

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