氷雨気味の1日。

 近所の友人から、突然、体調を崩した友人の代わりにコンサートのお誘いメールが届きまして、何も考えずホイホイ乗りました。

 夕方、みなとみらいホールで、久しぶりのクラシック鑑賞。みなとみらい大ホール自体が更に久しぶりであります。

  ちさ子さんの楽しい毒舌トークや、メンバーの演じ分けトーク、カラフルなドレスに踊りの要素を入れた(音が乱れないようにしつつダンサブルに演奏するのは大変だったと思います)演奏など、視覚的な楽しさと笑いを盛り込んで、曲目も、親しみやすいあまり長くないものばかりで、クラシックコンサートに不慣れな人たちにも楽しめる音楽会でした。
 アヴェ・マリア、カッチーニ作品と言いながら、実は現代音楽家によるものだったという曲ですが、これは、フィギュアスケートで使っていたよね、誰だったかなぁと思いながら分かりませんでした。

 小塚選手の曲目はだいたい覚えているから、彼がこの曲を使っていないのは分かりましたが、静かな聖なる雰囲気をたたえたメロディー。華やかなインパクト系の滑りをする人より、静謐なツルスケ系の人に合う・・・頭の中で、小塚君を滑らせたり、パトリック・チャンさんや、ジェフリー・バトルさんや、ジェレミー・アボットさんなどなどに滑っていただきましたが、彼らの中の誰が滑っても合いそうな曲だなぁと思っておりました。

 帰宅後、検索をかけたら、な、なんと、ミーシャ・Gさんが使っていましたか! 去年の台北の四大陸選手権で、ホテルのロビーで、日本人ファンに囲まれても終始にこやかでチャーミングだった彼、今年の四大陸の滑りは、進化しているのが私のような素人目にも分かりました。

 他の曲は、ちさ子さん曰く「集中力のなさそうなお客さんばかり」(笑)に合わせたそうでして、有名な曲、短い曲ばかり。例えば、ジュピターとかカノンとか、チャルダーシュなどなど。

 目も覚めるような鮮やかな色合いのドレスや、全くの初心者のお客さんをステージに上げてヴァイオリンを弾かせてしまう企画などなど、眠たくなる暇もない楽しいコンサートでした。

 音楽業界の厳しさは、ちさ子さんとヴァイオリニストのメンバーさんたちのトークに頻々と登場するCDのアピールでひしひしと伝わって来ました。

 CDもっと買いましょうね、皆さん・・・と言ってる私が、CDプレーヤーが壊れたら、まんまにしていて、聴くことが出来ないと言うとんでもない体たらくです。息子の仕事が音楽関係なのに、こんな事ではいけませんな。

 ライオンズクラブのある部会とBSフジによるチャリティーコンサートで客席はパイプオルガンのある後ろ側まで満席。おトイレでの会話は「この前はハワイに行って、先日はイタリアの青の洞門に行って」な〜んて、大変に優雅なのも聞こえて来て、結構おしゃれな服装をしておられる方も多いのに、私ったら、結婚式と葬式の服以外は、普段着レベルの服しかないので、思いきりユニクロ依存でした。(^^ゞ

 クラシックの間口を広げてくれるコンサート、大変たのしうございました。

 体調崩した友人はお気の毒でしたが、気にしないで楽しんでねとやさしいお言葉をいただき、楽しませていただき、素敵な夜になりました。

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