子ども時代、多分、大気汚染と水質汚濁は最悪レベルだったのではないかと思います。

 何せ、横浜方面から東横線を通って玉川を通ると、まるで撹拌しているが如く、堰のところで猛烈に洗剤が泡立ってました。 海水浴シーズンには海の中で目をあけりゃ、濁った青緑の水、そして砂浜にはビール瓶の欠片。友人は怪我をしましたよ。空はしばしば鈍色でした。

 なもので、ホタルというのは、祖父に連れられて椿山荘で見た、星のようにたくさん(あ、星も初めてたくさん見て驚いたのは、修学旅行で行った日光の夜でして、それまで、正視だったのに、そんなにたくさんは見られませんでした)飛び交うのと、祖父の故郷の今治のまだまだきれいな小川でちろちろ飛ぶのを見ただけです。
  八ヶ岳の兄宅のそばの川(小川だけど、一級河川)の辺りでも見えるとか。ちょっとだけ飛んでいるのを見たような気がしますが、八ヶ岳の夜は真っ暗過ぎて、鼻をつままれても分からないので、敢えて夜歩きはしませんでした。

  で、突然ですが、近所でホタルが見られるところがあるというので、今日やっとこさ行ってきました。

  当地に引っ越して、程なくして、ホタルが見られるという事で、地元ではぷち有名だったのですが、最初は子供が小さくて、夜出るのが面倒(子連れで歩いて行くのには遠いので)だし・・・と行かないでいるうちに、例によって例のごとく、いつでも行けるで歳月が過ぎてしまったのでした。

  昨今の「いつでも行けるの放置やめ」活動の一環です(笑)。


  午後7時半、友人が車に乗せてくれて、総勢4名で出発。ホタルスポットの比較的そばまで行きまして、そこから徒歩。

  途中から、ちょっとした縁日状態で、家族連れが何組も歩いている小道に入りまして、その小道の端にある小川と言っていいのか、一昔前ならどぶになっていたかも知れない側溝沿いを歩くと、時折、ピカピカと光るものが見えます。 おおっ、ホタル!

  以前来たことのある友人曰く「前の方が多かった」そうです。

  確かに今まで私が見たホタル、椿山荘の商売用の綺羅星のごとくとも、夜の闇が深い今治の小川のホタルよりも、かなり少なくはありましたが、でも、ホタル!

  部分的に数の多めのところもあったり、こちらに1匹だけふわりと飛んで来たり・・・


  皆さん、マナー良く、飛んでくるホタルに手を差し伸べてみるけれど、決して捕獲したりする人はいませんでした。

  上空のヘリ音が無粋で残念でしたね(まさか、上空から見に来たんではないだろねと私が思ったのと同じ事を口にされている方もいらっしゃいましたが、無理よね〜)。

  
   ほんとうに一時だけしか見られないホタルの美、来年もまた見たくなりましたし、他の場所でも見たいですね。

   車出してくれた友人に感謝です。

人気blogランキングへ