最近、自宅最寄り駅からバスに乗った折、久しぶりに長男の同級生のお母さんとお会いしました。彼女、気になったのでしょうねぇ。 私の髪を見て 「甲斐さん、染めるのやめたの?」とのお言葉。

  きれいな黒髪の彼女に対して、私は久し振りに会った人がドン引きするグレーヘアーと言えば聞こえは良いんですが、スカンクみたいな黒と白に加え、灰色の入り混じったミックスカラーでございます。

  周囲の友人・知人の中には、同年代でも天然に髪の毛が黒々、殆ど白髪が出ない羨ましいタイプの方もいますが、ちょぼちょぼ白髪をヘアダイしているという人が多数派でしょうか。

 私の場合、遺伝的に白髪家系なのは間違いありません。ご丁寧にも父方、母方、両方がです!!

 若い頃、黒髪をわざわざほかの色に変えるのは玄人さんか芸能人か、よほど度胸のある目立ちたがりか、非常におしゃれか、という時代で、一般人は髪を染めない時代だったんですが、額の周りの毛が天然で茶髪で、ちょっと喜んでいたら・・・・そこからぜ〜んぶ白髪になりました。要するにメラニン色素が足らなかったんですね。

 その後、結婚、出産と、次第に白髪が増え始めて、40代になる頃にはヘアマニキュアに手を出し、その後、ヘナ、ヘアダイと色々試行錯誤しました。

 で・・・最終的に「や〜めた!」
 や〜めた!になった理由は、髪が伸びるのが早いので、直ぐに頭頂部が白くなってしまって、見るからに侘しい事。その速度に合わせて毛染めをするのが大変だった事。

 マニキュアもヘナも頭皮に負担が少ないのは良いのですが、色落ちしたんですよね。これは、特に旅行に行く際など、宿のタオルを汚さないために、自前のタオルを持参するなど、荷物が増える原因となりました。

 そこで、とサンプル価格で購入できるサイトでヘアダイを手に入れて、しばらく試してはみたのですが、何しろ伸びる早さに合わせて使っていたら、バッサバサに痛みました。

 美容院?

 これは何回かは使いましたが、直ぐに諦めました。お値段もさることながら、パーマ同様に時間がかかるのが難でした(以前はパーマが効きづらい剛毛だったこともあって、全然思い通りの髪型にならないのに、時間とお金が掛かるので、若い頃にや〜めた!しました)。

 決め手となったのは、人生の先輩の姿を見てです。

 きれいに髪を染めていらっしゃったシニアの方が、ある時、がっくり年を取ってしまったように見えた事がありました。体調が悪い等、健康上の理由だったのだと思いますが、白髪を染めるのをやめられたんですね。そういう方を何人か見て、いずれやめるのだったら、まだまだ元気なうちにやめてしまって、早めに周囲にショックを与えておいて、がくっと段差をつけないようにしたろ!という私流の非標準的な考え方を致しました。

 亡母も仕事をしている時は白髪を染めていて、その手伝いをさせられて大変だったのですが、仕事をやめるのを機に白髪染めをやめまして、今の私より年上だった事もあって、きれいなシルバーヘアーになりました。祖母も60代半ばで八ヶ岳に移住する頃にはぱっつりやめてましたね。そういう自分の身内を見ていたのもあります。

 それから、1歳年上で、肌が弱いという事で、白髪染めが出来ないという近所の知人の髪色が自然な感じで素敵!と思ったのも大きいです。

 私の場合は、娘がいません。いくらなんでも、白髪染めを息子に手伝わせては(本人が理・美容師志望でしたら、話は別だったと思いますが)というのもあり、後ろに目がない上に不器用、せっかちなので自前で染めるのは限界で、母たちより早くに判断してしまいました。

 ただ、染めていたものを白くする間って、本当にすさまじい髪になるのも見てました。

 そこで、私の場合、これを使って、とりあえず髪色をぼかしました。

ブラック加美乃素ネオ 無香料(150mL)【HLS_DU】 /【加美乃素】[薄毛]
ブラック加美乃素ネオ 無香料(150mL)【HLS_DU】 /【加美乃素】[薄毛]


 こちらを使うと、紫がかったグレーの淡い色が付きます。

 そのうちにちょいと飽きて、こっちを最近まで使っておりました。

レディースダークブラウン加美乃素(150mL)【HLS_DU】 /【加美乃素】
レディースダークブラウン加美乃素(150mL)【HLS_DU】 /【加美乃素】


 でも、実はこっちの色、長男には絶不評で「〇〇ちゃんのお母さんみたいに白髪美人を目指しなさい」と説教されたのが今年の正月の事でした。〇〇ちゃんとは、長男が小学校高学年の時、同じクラスになった少女でして、少し年上だったらしいお母様のシルバーヘアと、自然な振る舞いがなかなか素敵だったのが子ども心にも印象的だったのでしょう。

 加えて、宇津木式の影響もかなり大きいです。一般的なヘアダイと比べたら、養毛機能もある製品のようで、かなり頭皮や髪への負担が少ない製品だと思いますが、それでも、宇津木式の理論で言ったら「洗髪の都度、頭に付けた化学薬品が顔に流れてしまう」事になりますから。


 最近になって、在庫がほぼなくなったので、とりあえず、追加注文を見合わせております。本当の素の髪の色に慣れたら、もうリピートしないでもいいかな・・・・経済的だし!


 但し、白髪染めをしないのなら、髪を伸ばし放題にしないとか、そこそこ身ぎれいに見せる努力はしなくてはと思っています(どこまで出来てるか甚だ怪しいけど(^-^;)。

  私の髪色を見て、安心したのか、脱白髪染めをした年上の友人も一人いますが、皆さん、還暦もまだなのに、染めないのはね、というのが主流だし、少しでも若く美しく見せたいという気持ちは素敵な事だと思います。


白髪染めしない事で生じるデメリット&覚悟した方が良い事

年相応に見て貰えない事も多い。

久しぶりに会った人にドン引きされます。

口の悪い人からの、老けて見えるとか女を捨ててるなどの非難の言葉も覚悟しないと。


メリット?

髪が伸びて来る都度、風が吹いたら嫌だとか、エスカレーターに乗った時に頭頂部見られたらいやだと思っていた気持ちとお別れできます。

洗面所や浴室、衣類を染料で汚すリスクが0になります。

ヘアダイ製品、美容院でのヘアダイが不要になるので、勿論、経済的です。

体調不良等が理由で、シニアになっていきなりヘアダイをストップせざるを得ない時の、ジェットコースターを急降下したが如くに見える老け方からは逃れられます。

考えてもいなかったメリットとして、シルバーシートに座っていても、非難のまなざしを浴びる事がないので、疲れてしまってどうしようもない時は堂々と座れるってのがあります・・・要するに老けて見えるって事の多くはないメリットのひとつですね〜。(^^ゞ 

 そうそう、お会いした人に、ほぼ一発で覚えて貰えるメリットもありますよ(時にはデメリット?)。いかに一般的な方々は、還暦前に脱白髪染めをされないかという事で、個性際立って見えるようです(自分で良さげに言うなっちゅ〜の(-_-)/~~~ピシー!ピシー!)。


つらつら考えるに、白髪染めをいつ止めるかっていうのは、ウサギとカメ、アリとキリギリス的な感じなんですね。

私はぱっぱと走って(ウサギ)、後でゆっくり(亀)。最初に地道な事をやって(アリ)、後でお気楽をする(キリギリス)と、世間に広まる物語のパターンと似て非なる筋道をたどっておりまする。(^^ゞ


人気blogランキングへ